JAJA773 July 2022 AMC1202 , AMC1302 , AMC1302-Q1 , AMC1306E05 , AMC3302 , AMC3302-Q1 , TLV6002 , TLV9002
電流源 | 入力電圧 | 出力電圧 | 単一電源 | ||
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IIN MIN | IIN MAX | VIN DIFF, MIN | VIN DIFF, MAX | VOUT SE | VDD |
-50A | 50A | -50mV | 50mV | 55mV~4.945V | 5V |
設計の説明
この絶縁型単一電源の双方向電流センシング回路は、-50A~50A の負荷電流を正確に測定できます。リニアな入力範囲は -50mV~50mV で、差動出力スイングは -2.05V~2.05V、出力同相電圧 (VCM) は 1.44V です。絶縁型アンプ回路のゲインは 41V/V に固定されています。TLV9002 を使用する 2 番目のアンプ段は、差動出力電圧を 55mV~4.945V のシングルエンド出力電圧に変換します。信号チェーン全体が 5.0V 単一レールで動作します。
この回路は、ソーラー インバータ、モーター ドライブ、保護リレーなど、多くの高電圧産業用アプリケーションに適用できます。本書の「部品選定」の式と説明は、最終機器のニーズとシステム仕様に応じてカスタマイズできます。
デザイン ノート
設計手順
DC 伝達特性
以下のグラフでは、TLV9002 アンプのシングルエンド出力と AMC3302 差動出力の DC 特性のシミュレーションを示しています。どちらのグラフも、出力が ±50A でリニア (直線的) であることを示しています。
閉ループの AC シミュレーション結果
以下の AC スイープは、シングルエンド出力の AC 伝達特性を示しています。AMC3302 のゲインは 41V/V で、差動からシングルエンドへの変換では 1.2V/V のゲインが適用されるため、以下に示す 33.83dB のゲインが予想されます。
過渡シミュレーション結果
以下の過渡シミュレーションは、AMC3302 と TLV9002 の出力信号を -50A~50A まで示しています。AMC3302 の差動出力は予測どおり ±2.05Vpk-pk で、シングルエンド出力は 4.89Vpk-pk、55mV~4.945V の範囲でスイングしています。
設計の参照資料
テキサス・インスツルメンツの総合的な回路ライブラリについては、『アナログ エンジニア向け回路クックブック』を参照してください。
テキサス・インスツルメンツ、『差動出力 (絶縁型) アンプからシングルエンド入力 ADC への接続』アプリケーション ブリーフ
設計に使用されている絶縁型アンプ
AMC3302 | |
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動作電圧 | 1200 VRMS |
ゲイン | 41 V/V |
帯域幅 | 340 kHz TYP |
リニアな入力電圧範囲 | ±50 mV |
AMC3302 |
差動からシングルエンドへのアンプの設計
TLV9002 | |
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VCC | 1.8V~5.5V |
VinCM、Vout | レール ツー レール |
Vos | 400µV |
Iq | 60 µA |
UGBW | 1 MHz |
SR | 2 V/µs |
TLV9002 |
代替絶縁型アンプの設計
AMC3301 | |
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動作電圧 | 1200 VRMS |
ゲイン | 8.2 V/V |
帯域幅 | 334 kHz TYP |
リニアな入力電圧範囲 | ±250 mV |
AMC3301 |
差動からシングルエンドへの代替アンプの設計
TLV6002 | |
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VCC | 1.8V~5.5V |
VinCM、Vout | レール ツー レール |
Vos | 750µV |
Iq | 75 µA |
UGBW | 1 MHz |
SR | 0.5 V/µs |
TLV6002 |