3 テキサス・インスツルメンツの前世代の絶縁型アンプの放射エミッション性能

2018 年にリリースされた ISO224 では、絶縁バリアをまたぐエネルギーがより厳密に管理されるようになり、OOK データの送信が追加されました。図 3-1 に示す放射エミッション EMI スキャンは、ISO224 を使用して実行したものです。540MHz 前後で最初のエミッションが見られ、マージンは 18dB です。さらに CISPR 11 試験の制限の 1GHz まで続き、940MHz でのマージンは 6dB になっています。

図 3-1 ISO224 の CISPR 11 放射エミッション EMI スキャン

テキサス・インスツルメンツは 2011 年に AMC1100 および AMC1200 の絶縁型アンプをリリースしました。これらのデバイスは基本的な絶縁バリアを採用しており、十分なマージンを確保して CISPR 11 の Class A と Class B の規格に適合しています。

図 3-2 に示すように、AMC1200 にはノイズ フロアより高い放射エミッションのピークがいくつかありますが、黒で示した CISPR Class B の制限に対して十分なマージンが確保されています。100MHz～230MHz の範囲のノイズ ピークには CISPR 11 Class B の制限から 24dB のマージンがあり、それより高い周波数範囲の 480MHz～630MHz のノイズ ピークには 13dB のマージンがあります。

図 3-2 AMC1200 の CISPR 11 放射エミッション EMI スキャン