TPS65251には、同期整流、広い入力範囲、高効率の降圧コンバータが3つ搭載されています。これらのコンバータは、アプリケーションを簡素化するとともに、設計者が対象アプリケーションに応じて使用を最適化できるよう設計されています。
コンバータは、5、9、12、15Vのシステムで動作し、パワー・トランジスタが内蔵されています。出力電圧は外付けの分圧抵抗を使用して、0.8Vから入力電源電圧近くまでの任意の値に設定できます。各コンバータにはイネーブル・ピンがあり、シーケンシングの目的で遅延スタートアップが可能です。ソフトスタート・ピンにより、ソフトスタート・コンデンサを選択してソフトスタート時間を変更でき、電流制限(RLIMx)ピンを使用して外付け抵抗を選択し、最適なインダクタを選択することで、電流制限を設定できます。電流モード制御により、RC補償が簡単になります。
コンバータのスイッチング周波数は、ROSCピンに接続される外付け抵抗で設定するか、または必要に応じてSYNCピンに接続される外部クロックにも同期できます。スイッチング・レギュレータは、300kHz~2.2MHzで動作するよう設計されています。降圧1と降圧2、3は位相差180°で動作するため(降圧2と降圧3は同相動作)、入力フィルタの要件が最小化されます。
型番 | パッケージ | 本体サイズ(公称) |
---|---|---|
TPS65251 | VQFN (40) | 6.00mm×6.00mm |
Changes from F Revision (July 2015) to G Revision
Changes from E Revision (December 2014) to F Revision
Changes from D Revision (December 2012) to E Revision
TPS65251にはスーパバイザ回路があり、各コンバータの出力を監視します。シーケンシングが完了し、すべてのPG信号が通知され、選択可能なリセット終了時間が経過すると、PGOODピンがアサートされます。PGOOD信号の極性はアクティブHIGHです。
TPS65251には軽負荷パルス・スキップ・モード(PSM)も搭載されており、LOW_PピンをV3Vに接続すると有効になります。PSMモードでは、ホスト・プロセッサがスタンバイ(低活性)モードのときに、システムへの入力電力を低減できます。