JAJSDA4H February 2013 – June 2017 LM5122
PRODUCTION DATA.
LM5122には、内部に高電圧レギュレータが搭載されており、コントローラおよびNチャネルMOSFETドライバ用に、標準7.6VのVCCバイアス電源を供給します。VCCレギュレータの入力VINは、最高65Vの入力電圧ソースに接続できます。VCCレギュレータは、UVLOピンの電圧が0.4Vを超えたときにオンになります。入力電圧がVCCの設定点レベルより低くなると、VCC出力は小さなドロップアウト電圧によりVINをトラッキングします。VCCレギュレータの出力には、最小50mAの電流制限があります。
電源オン時に、VCCレギュレータは、VCCピンに接続されているコンデンサに電流を供給します。TIでは、VCCコンデンサの容量範囲を1μF~47μFとし、CBSTの値の10倍以上にすることをお勧めします。6Vよりも低いVIN電圧で動作するとき、VCCコンデンサの値は4.7µF以上にする必要があります。
LM5122デバイス内部の電力消費は、外部電源からVCCを供給することで減らすことができます。外部のVCCバイアス電源が存在し、その電圧が9Vより高く、14.5Vより低い場合は、Figure 17に示すように、ダイオードを経由してVCCピンに直接、外部のVCCバイアス電源を印加できます。
昇圧インダクタの追加巻線によりVCCバイアス電圧を引き出す方法を、Figure 18に示します。この回路は、VCC電圧をVCCレギュレーション電圧よりも高い値に昇圧し、内部VCCレギュレータをシャットオフするよう設計する必要があります。
VCCレギュレータ・シリーズのパス・トランジスタには、VCCとVINとの間のダイオードが含まれます。このダイオードはFigure 19に示すように、通常動作において完全な順方向バイアスとなってはなりません。外部VCCバイアス電源の電圧が、VINピンの電圧よりも高い場合、外部バイアス電源からVCC経由で入力電源に電流が流れることを防止するため、入力電源からVINピンへの間に外付けのブロッキング・ダイオードが必要です。外部バイアス電源によってVCCが供給される場合、すべてのアプリケーションについて、ブロッキング・ダイオードが必要かどうかを評価します。特に、入力電源電圧が4.5Vよりも低い場合、外部VCC電源を供給し、外付けのブロッキング・ダイオードを接続する必要があります。