JAJSDA4H February 2013 – June 2017 LM5122
PRODUCTION DATA.
インターリーブ動作には、単一出力、大電流のアプリケーションにおいて、高い効率、部品への低いストレス、入力および出力リップルの減少など、多くの利点があります。デュアル位相のインターリーブ動作では、出力電力パスが分割され、各位相の入力電流を半分に減らします。各チャネルが互いに180°の位相差で動作するため、入力および出力コンデンサのリップル電流が大幅に減少します。Figure 30に示すのは、正規化された(IRMS/IOUT)出力コンデンサのリップル電流と、単一位相およびデュアル位相の昇圧コンバータのデューティ・サイクルとの関係で、IRMSは出力電流リップルのRMSを表します。
デュアル位相のインターリーブ動作を構成するには、1つのデバイスをマスタに、他のデバイスはFBをVCCに接続してスレーブ・モードに構成します。また、マスタ側のCOMP、UVLO、RES、SS、SYNCOUTを、スレーブ側のCOMP、UVLO、RES、SS、SYNCINにそれぞれ接続します。補償回路は、マスタFBと共通COMP接続との間に接続します。2つの電力段の出力コンデンサは、一緒に共通の出力に接続します。
デュアル位相のタイミング図を、Figure 32に示します。180°の位相シフトは、マスタ側のSYNCOUTをスレーブ側のSYNCINに接続することで実現されます。
Figure 33で、各チャネルは個別の外部クロックにより同期されています。Figure 34で使用されているSYNCOUTピンは、1つの外部クロック・ソースしか必要としません。デューティ・サイクル50%の外部同期パルスは、常にこのデイジー・チェーン構成で供給する必要があります。
位相間の電流共有は、マスタ・コントローラの1つのエラー・アンプ出力を、3つのスレーブ・コントローラと共有することで行われます。位相電流を正確に調整するため、電流の検出には抵抗センシング方式が推奨されます。