JAJSEI9B October 2017 – January 2018 UCC28056
PRODUCTION DATA.
ZCD/CS端子での電圧オフセットは、この端子に印加される波形に生じる大振幅のスイッチング・エッジ・スパイクに起因する傾向があります。こうしたスイッチング・エッジ・スパイクは、内蔵ESD構造のような非線形コントローラによってクランプされ、分圧器のDC動作ポイントをアップセットします。これは、特に電流の変化率が最高値(入力電圧ピーク程度の高負荷)のときに、ZCD/CS端子信号での電圧オフセットとして観測できます。ZCD/CS端子分圧器の設計に際しては、スイッチング・エッジ・スパイクを捕捉しないようにします。低インダクタンス・タイプの電流検知抵抗の採用も、同じ理由で重要となります。必要であれば、時定数が約30nsのRCフィルタを分圧器とZCD/CS端子の間に追加して、スイッチング・エッジ・スパイクを減衰することもできます。このフィルタの容量(CZC3)はCZC2の値に比べて小さくなるようにします。直列抵抗がEquation 67で計算した値を下回るようにして、R-Cフィルタに起因する誤差を1%未満に制限します。
この設計例では、RCフィルタに次の値を選択してスイッチング・エッジ・スパイクを減衰します。