LM5146-Q1 100V 同期整流降圧コントローラは、高い入力電圧の電源、または高い過渡電圧が発生する入力レールからのレギュレーションを行い、外部のサージ抑制コンポーネントの必要性を最小限に抑えます。ハイサイド・スイッチの最小のオン時間は 40ns で、大きな降圧率を使用できるため、48V 公称入力から低電圧レールへの直接降圧変換が可能になり、システムの複雑性とソリューションのコストを下げることができます。LM5146-Q1 は最低 5.5V の入力電圧ディップ中も動作し、必要に応じて 100% に近いデューティ・サイクルで動作するため、高性能の 48V バッテリ車載用アプリケーション、ADAS (サラウンド・ビュー ECU) および HEV/EV システムに理想的です。
強制 PWM (FPWM) 動作によりスイッチング周波数変動が排除され、EMI が最小化されます。また、ユーザー選択のダイオード・エミュレーション機能により軽負荷の状況で消費電流が抑えられます。スイッチング周波数は最高 1MHz まで設定可能で、外部クロック・ソースと同期できるため、ノイズに敏感なアプリケーションでビート周波数を排除できます。
部品番号 | パッケージ(1) | 本体サイズ (公称) |
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LM5146-Q1 | VQFN (20) | 4.50mm × 3.50mm |
Changes from Revision A (November 2018) to Revision B (June 2021)
ローサイド MOSFET の両端で電圧降下を測定するか、オプションの電流検出抵抗を使用して、サイクル単位の過電流保護が行えます。LM5146-Q1 ライン・フィードフォワード付き電圧モード・コントローラは、外部のハイサイドおよびローサイド N チャネル電力スイッチを、標準スレッショルドの MOSFET に適した、堅牢な 7.5V のゲート・ドライバで駆動します。適応型タイミングのゲート・ドライバと、ソース 2.3A、シンク 3.5A の能力から、スイッチング遷移時にボディ・ダイオードの導通が最小化され、スイッチング損失が低減し、高い入力電圧と高周波数で MOSFET を駆動するときの熱特性が改善されます。LM5146-Q1 はスイッチング・レギュレータの出力、または他の利用可能な電源で駆動できるため、さらに効率が向上します。
SYNCOUT での、内部発振器に対して 180° 位相がずれたクロック出力は、カスケードまたはマルチチャネルの電源で入力コンデンサのリップル電流と EMI フィルタのサイズを減らすため理想的です。LM5146-Q1 の追加機能として、構成可能なソフト・スタート、フォルト報告および出力監視用のオープン・ドレインのパワー・グッド・モニタ、プリバイアス負荷への単調スタートアップ、VCC バイアス電源レギュレータおよびブートストラップ・ダイオードの搭載、外部電源のトラッキング、可変のライン低電圧誤動作防止 (UVLO) を行うための高精度のヒステリシス付きイネーブル入力、ヒカップ・モードの過負荷保護、自動回復機能付きのサーマル・シャットダウン保護があります。
LM5146-Q1 コントローラは 4.5mm × 3.5mm の熱的に強化された 20 ピンの VQFN パッケージで供給され、高電圧ピンには追加のスペースを設け、ウェッタブル・フランクを採用してハンダ接合部フィレットの光学検査を容易に行えます。