JAJSGD9E October 2018 – August 2020 UCC23513
PRODUCTION DATA
外部ゲート・ドライバ抵抗 RG(ON) および RG(OFF) は、以下の目的で使用します。
出力段には、P チャネル MOSFET と N チャネル MOSFET を並列接続したプルアップ構造があります。総ピーク・ソース電流は 4.5A です。例として、式 1 を使用してピーク・ソース電流を推定します。
ここで
この例では、ピーク・ソース電流は式 2 で計算されたように約 1.7A です。
同様に、ピーク・シンク電流を計算するには、式 3 を使用します。
ここで
この例では、ピーク・シンク電流は式 4 と 5.3A の小さい方の値です。
図 9-1 に示す RGON および RGOFF それぞれと直列に接続されているダイオードは、ターンオンおよびターンオフ時に、ゲート駆動電流がそれぞれ目的のパスを経由して流れるようにします。ダイオードの順方向降下により、パワー・スイッチのゲートの電圧レベルが低下することに注意してください。レール・ツー・レールのゲート電圧レベルを実現するには、VOUT ピンとパワー・スイッチ・ゲートの間に抵抗を追加し、抵抗値を RGON と RGOFF の約 20 倍にします。このセクションで説明する例では、100Ω~200Ω を選択することをお勧めします。
推定ピーク電流は、PCB レイアウトと負荷容量の影響も受けます。ゲート・ドライバのループの寄生インダクタンスは、ピーク・ゲート駆動電流を遅れさせ、オーバーシュートとアンダーシュートを発生させる可能性があります。そのため、ゲート・ドライバのループをできるだけ小さくすることを強く推奨します。一方、パワー・トランジスタの負荷容量 (CISS) が非常に小さい (通常 1nF 未満) 場合、ピーク・ソースおよびシンク電流はループ寄生素子に支配されます。なぜなら、立ち上がりおよび立ち下がり時間が非常に小さく、寄生リンギングの周期に近いためです。