JAJSH33 March   2019 TX7332

PRODUCTION DATA.  

  1. 1特長
  2. 2アプリケーション
  3. 3概要
    1.     ブロック概略図
  4. 4改訂履歴
  5. 5概要 (続き)
  6. 6デバイスおよびドキュメントのサポート
    1. 6.1 ドキュメントの更新通知を受け取る方法
    2. 6.2 コミュニティ・リソース
    3. 6.3 商標
    4. 6.4 静電気放電に関する注意事項
    5. 6.5 Glossary
  7. 7メカニカル、パッケージ、および注文情報

概要 (続き)

TX7332 はパルサ回路を内蔵しており、3 つのレベルの高電圧パルス (最大 ±100V) を生成して、超音波トランスデューサの複数のチャネルを励起できます。このデバイスは計 32 の出力をサポートします。最大出力電流は 0.3A~1.2A の範囲で設定可能です。

オフ状態の T/R スイッチは、パルサが高電圧パルスを生成するとき、高電圧トランスミッタと低電圧レシーバとの間で高度な絶縁を行い、レシーバ回路を保護します。トランスデューサがエコー信号を受信すると、T/R スイッチはオンになり、トランスデューサをレシーバに接続します。T/R スイッチのオン / オフ動作は、外部ピンによって、またはデバイスに内蔵されたビームフォーミング・エンジンによって制御されます。T/R スイッチのオン状態でのインピーダンスは 24Ω です。

超音波送信は複数のトランスデューサ素子の励起を利用して行われ、各素子の励起の遅延プロファイルで送信方向が定義されます。このような動作を送信ビームフォーミングと呼びます。TX7332 は、各チャネルに交互にパルス印加できるため、送信ビームフォーミングが可能です。このデバイスは、オフチップおよびオンチップのビームフォーミング動作をサポートしています。

オフチップ・ビームフォーマ・モードでは、各パルサの出力遷移および TR スイッチのオン / オフ動作が外部制御ピンによって制御されます。また、外部制御信号によるジッタの影響を排除するために同期機能をサポートしており、同期機能がイネーブルされると、低ジッタのビームフォーマ・クロック信号を使用して外部制御信号がラッチされます。

オンチップ・ビームフォーマ・モードでは、各チャネルのパルスに関する遅延プロファイルがデバイス内に保存されます。デバイスで対応している送信ビームフォーマの遅延分解能は 1 ビームフォーマ・クロック周期、最大遅延は 213 ビームフォーマ・クロック周期です。内部パターン発生器により、プロファイル RAM に保存されたパターン・プロファイルに基づいて出力パルス・パターンが生成されます。プロファイル RAM には、最大 16 のビームフォーミング・プロファイルと 32 のパターン・プロファイルを保存できます。オンチップ・ビームフォーミング・モードにより、FPGA からデバイスへ転送が必要な制御信号の数を削減できます。

TX7332 は 17mm × 11mm の 260 ピン NFBGA パッケージで供給され、0°C~70°C で仕様が規定されています。