JAJSIB9A December   2019  – June 2020 HDC2022

PRODUCTION DATA  

  1. 特長
  2. アプリケーション
  3. 概要
  4. 改訂履歴
  5. ピン構成と機能
    1.     ピンの機能
  6. 仕様
    1. 6.1 絶対最大定格
    2. 6.2 ESD 定格
    3. 6.3 推奨動作条件
    4. 6.4 熱に関する情報
    5. 6.5 電気的特性
    6. 6.6 スイッチング特性
    7. 6.7 タイミング図
    8. 6.8 代表的特性
  7. 詳細説明
    1. 7.1 概要
    2. 7.2 機能ブロック図
    3. 7.3 機能説明
      1. 7.3.1 工場出荷時に取り付けられた IP67 保護カバー
      2. 7.3.2 スリープ・モードの消費電力
      3. 7.3.3 測定モード:ワンショットと連続変換の比較
      4. 7.3.4 ヒーター
      5. 7.3.5 割り込み
        1. 7.3.5.1 データ準備完了 (DRDY) 割り込み
        2. 7.3.5.2 スレッショルド割り込み
          1. 7.3.5.2.1 温度 HIGH (TH)
          2. 7.3.5.2.2 温度 LOW (TL)
          3. 7.3.5.2.3 湿度 HIGH (HH)
          4. 7.3.5.2.4 湿度 LOW (HL)
    4. 7.4 デバイスの機能モード
      1. 7.4.1 スリープ・モードと測定モードとの比較
    5. 7.5 プログラミング
      1. 7.5.1 I2C シリアル・バス・アドレスの構成
      2. 7.5.2 I2C インターフェイス
      3. 7.5.3 読み取り / 書き込み動作
    6. 7.6 レジスタ・マップ
      1. 7.6.1  温度下位バイト (アドレス:0x00)
      2. 7.6.2  温度上位バイト (アドレス:0x01)
      3. 7.6.3  湿度下位バイト (アドレス 0x02)
      4. 7.6.4  湿度上位バイト (アドレス 0x03)
      5. 7.6.5  ステータス (アドレス 0x04)
      6. 7.6.6  最高温度 (アドレス:0x05)
      7. 7.6.7  最高湿度 (アドレス:0x06)
      8. 7.6.8  割り込みイネーブル (アドレス:0x07)
      9. 7.6.9  温度オフセット調整 (アドレス:0x08)
      10. 7.6.10 湿度オフセット調整 (アドレス 0x09)
      11. 7.6.11 温度スレッショルド LOW (アドレス 0x0A)
      12. 7.6.12 温度スレッショルド HIGH (アドレス 0x0B)
      13. 7.6.13 湿度スレッショルド LOW (アドレス 0x0C)
      14. 7.6.14 湿度スレッショルド HIGH (アドレス 0x0D)
      15. 7.6.15 デバイス構成 (アドレス:0x0E)
      16. 7.6.16 測定構成 (アドレス:0x0F)
      17. 7.6.17 メーカー ID 下位バイト (アドレス:FC)
      18. 7.6.18 メーカー ID 上位バイト (アドレス:FD)
      19. 7.6.19 デバイス ID 下位バイト (アドレス:FE)
      20. 7.6.20 デバイス ID 上位バイト (アドレス:FF)
  8. アプリケーションと実装
    1. 8.1 アプリケーション情報
    2. 8.2 代表的なアプリケーション
      1. 8.2.1 設計要件
      2. 8.2.2 詳細な設計手順
      3. 8.2.3 アプリケーション曲線
  9. 電源に関する推奨事項
  10. 10レイアウト
    1. 10.1 レイアウトのガイドライン
      1. 10.1.1 HDC2022 保管および PCB アセンブリのガイドライン
        1. 10.1.1.1 保管と取り扱い
        2. 10.1.1.2 ハンダ付けリフロー
        3. 10.1.1.3 リワーク
        4. 10.1.1.4 高温と湿度への曝露
        5. 10.1.1.5 ベーキング / 再水和手順
    2. 10.2 レイアウト例
  11. 11デバイスおよびドキュメントのサポート
    1. 11.1 ドキュメントのサポート
      1. 11.1.1 関連資料
    2. 11.2 Receiving Notification of Documentation Updates
    3. 11.3 Support Resources
    4. 11.4 商標
    5. 11.5 Electrostatic Discharge Caution
    6. 11.6 Glossary
  12. 12メカニカル、パッケージ、および注文情報

読み取り / 書き込み動作

HDC2022 のレジスタの内容は、ポインタ・レジスタを使ったポインタ・メカニズムによってアクセスおよび変更できます。ユーザーは、ポインタ・レジスタにレジスタ・アドレスを書き込むことによって、デバイスの特定のレジスタにアクセスできます。ポインタ・レジスタの値は、スレーブ・アドレス・バイトの R/W ビットが LOW になった後、最初に転送されるバイトです (表 7-2 参照)。デバイスに対する書き込み動作のたびに、ポインタ・レジスタの値を指定する必要があります。

デバイスから読み取りを行う場合には、書き込み動作で最後にポインタ・レジスタに保存された値によって、どのレジスタを読み取るのかが決まります。読み取り動作のためにレジスタ・ポインタを変更するには、新しい値をポインタ・レジスタに書き込む必要があります。ユーザーは、R/W ビットが LOW のアドレス・バイトを発行し、その後にポインタ・レジスタ・バイトを送信して、ポインタ・レジスタの新しい値を書き込むことができます (表 7-4 参照)。追加のデータは必要ありません。その後、マスタは START 条件を生成し、R/W ビットが HIGH のスレーブ・アドレス・バイトを送信して、読み取りコマンドを開始できます。

このデバイスは、マルチバイト書き込みおよびマルチバイト読み取り動作もサポートしており、マスタが STOP (マルチバイト書き込みの場合) または NACK (マルチバイト読み取りの場合) を発行するまで、レジスタ・ポインタが自動的にインクリメントされます。

転送されるデータはすべて MSB が最初に送信されることに注意してください。デバイス ID、メーカー ID、シリアル ID などの読み取り専用レジスタへの書き込み動作は、各データ・バイトの後に NACK を返します。未使用のアドレスに対する読み取りまたは書き込み動作は、ポインタ・レジスタ・バイトの後に NACK を返します。また、誤ったデバイス・スレーブ・アドレスによる読み取りまたは書き込み動作では、デバイス・スレーブ・アドレスの後に NACK を返します。

表 7-2 シングル・バイトの書き込み
マスタSTARTデバイス・スレーブ・アドレス (W) 100000X0レジスタ・ポインタDATASTOP
スレーブACKACKACK
表 7-3 マルチバイトの書き込み
マスタSTARTデバイス・スレーブ・アドレス (W) 100000X0レジスタ・ポインタDATADATA………STOP
スレーブACKACKACKACK
表 7-4 シングル・バイトの読み取り
マスタSTARTデバイス・スレーブ・アドレス (W) 100000X0レジスタ・ポインタSTARTデバイス・スレーブ・アドレス (R) 100000X1NACKSTOP
スレーブACKACKACKDATA
表 7-5 マルチバイトの読み取り
マスタSTARTデバイス・スレーブ・アドレス (W) 100000X0レジスタ・ポインタSTARTデバイス・スレーブ・アドレス (R) 100000X1ACKACK……NACKSTOP
スレーブACKACKACKDATADATA