JAJSIG0A January 2020 – February 2022 BQ25616
PRODUCTION DATA
このソリューションは、入力逆電流ブロック FET (RBFET、Q1)、ハイサイド・スイッチング FET (HSFET、Q2)、ローサイド・スイッチング FET (LSFET、Q3)、およびシステムとバッテリの間のバッテリ FET (BATFET、Q4) を高度に統合しています。また、ハイサイド・ゲート・ドライブ用のブートストラップ・ダイオードを内蔵し、システム設計の簡素化を実現しています。 のハードウェア設定とステータス・レポートを使うと、簡単な構成で充電ソリューションを調整できます。
このデバイスは、標準の USB ホスト・ポート、USB 充電ポート、USB 対応高電圧アダプタ、ワイヤレス電源など、幅広い入力ソースをサポートしています。このデバイスは、入力電流および電圧のレギュレーションにより、USB 2.0 および USB 3.0 の電力仕様に準拠しています。このデバイスは、D+/D- ピンを使用する内蔵 USB 検出機能に基づいてデフォルトの入力電流制限値を設定しています。本デバイスの内蔵 USB インターフェイスが未知の入力アダプタを検出した場合、本デバイスの入力電流制限は ILIM ピン設定抵抗値によって決定されます。
本デバイスには降圧チャージャと昇圧レギュレータが統合されているため、1 つのインダクタを使ってソリューションが完成します。本デバイスは 5V を供給し、最大 1.2A の定電流制限を備えることで、USB On-The-Go (OTG) 動作電源定格仕様を満たしています。
電力パス管理により、システムは、アダプタが接続された状態で、バッテリ電圧より少し高く、かつ最低システム電圧の 3.5V を下回らないようにレギュレートされます。この機能により、システムはバッテリが完全に消耗したとき、または取り除かれたときでも、動作を継続できます。入力電流制限値または電圧制限値に達すると、パワー・パス管理機能が自動的に充電電流を低下させます。システム負荷が増加し続けるとバッテリは放電を開始し、システムの電力要件が満たされるまで放電を続けます。この補助モードにより入力ソースの過負荷を防止します。
このデバイスはソフトウェア制御なしに、充電サイクルを開始、終了できます。バッテリ電圧を感知し、プレコンディショニング、定電流、定電圧という 3 フェーズでバッテリを充電します。充電サイクルの終了時、充電電流があらかじめ設定された制限値を下回り、バッテリ電圧が再充電スレッショルドを上回ると、チャージャは自動的に処理を終了します。十分に充電されたバッテリが再充電スレッショルドを下回ると、チャージャは自動的に次の充電サイクルを開始します。
このチャージャは、バッテリの負温度係数サーミスタ監視、充電安全タイマ、過電圧および過電流保護など、バッテリ充電とシステム運用のための多様な安全機能を備えています。熱レギュレーションは、接合部温度が 110℃を超えると充電電流を低減させます。STAT 出力は、充電ステータスとすべてのフォルト条件を報告します。