JAJSJC3A May 2021 – November 2021 LP5860
PRODUCTION DATA
LED 開放検出
LP5860 は、断線した LED ドットに起因するフォルトのために、LED 開放検出 (LOD) を内蔵しています。LED 開放のスレッショルドは 0.25V (標準値) です。LED 開放検出は、PWM ≧ 25 (モード 1 とモード 2) または PWM ≧ 6400 (モード 3)、かつ開放スレッショルドを下回る CSn 電圧が 4 サブ期間にわたって連続的に検出された場合にのみトリガされます。
図 8-11 に、LOD 機能の検出回路を示します。断線フォルトが検出されると、Fault_state レジスタの「Global_LOD」ビットが 1 に設定され、各 LED の詳細なフォルト状態もレジスタ Dot_lodx (x = 0、1、…、32) で監視されます。すべての断線フォルト インジケータ ビットは、開放条件が解消した後で LOD_clear = 0Fh を設定することでクリアできます。
LOD 除去機能は、Dev_config2 レジスタの「LOD_removal」ビットを 1 に設定することで有効化できます。この機能は、断線した LED が含まれているラインをスキャンする際に、開放チャネルの電流シンクをターンオフします。
LP5860 は、短絡した LED に起因するフォルトのために、LED 短絡検出 (LSD) を内蔵しています。チャネル短絡のスレッショルドは (VLED - 1) V (標準値) です。LED 短絡検出は、PWM ≧ 25 (モード 1 とモード 2) または PWM ≧ 6400 (モード 3)、かつ短絡スレッショルドを上回る CSn 電圧が 4 サブ期間にわたって連続的に検出された場合にのみトリガされます。電流シンクには寄生容量が存在するため、LSD が正しい結果を確実に示すように、0.5mA よりも大きい値に LED 電流を設定することを推奨します。
図 8-12 に、LSD 機能の検出回路を示します。短絡フォルトが検出されると、Fault_state レジスタの「Global_LSD」ビットが 1 に設定され、各チャネルの詳細なフォルト状態もレジスタ Dot_lsdx (x = 0、1、…、32) で監視されます。すべての短絡フォルト インジケータ ビットは、短絡条件が解消した後で LSD_clear = 0Fh を設定することでクリアできます。
LSD 除去機能は、Dev_config2 レジスタの「LSD_removal」ビットを 1 に設定することで有効化できます。この機能は、短絡した LED が含まれるスキャン ラインの上側ゴースト除去機能を無効化します。
サーマル シャットダウン
LP5860 デバイスには、過熱による損傷から本デバイスを保護するため、サーマル シャットダウン機能が実装されています。接合部温度が 160℃ (標準値) 以上に上がると、本デバイスはシャットダウン モードに切り替わります。本デバイスの接合部温度が 145℃ (標準値) 以下に下がると、LP5860 はサーマル シャットダウンを終了します。
UVLO (低電圧誤動作防止)
LP5860 は、VCC の電圧を監視するコンパレータを内蔵しています。VCC が VUVF を下回ると、リセットが作動し、LP5860 は初期化状態に入ります。