JAJSKN2B November 2020 – September 2021 TPS25864-Q1 , TPS25865-Q1
PRODUCTION DATA
TPS2586x-Q1 は、デュアル USB ポート・アプリケーション向けの高集積 USB Type-A 充電コントローラです。
TPS2586x-Q1 は、パワー MOSFET と 2 つの USB 電流制限スイッチを内蔵し、充電ポートの自動検出機能を備えたモノリシック同期整流降圧スイッチ・モード・コンバータです。TPS2586x-Q1 は、広い入力電源電圧範囲にわたって優れた負荷 / ライン・レギュレーション性能を備えたコンパクトなソリューションを提供します。この同期整流降圧レギュレータはピーク電流モード制御で動作し、設計を簡素化するため内部的に補償されています。TPS25865-Q1 の場合、FREQ ピンに接続された抵抗により、スイッチング周波数を 200kHz~800kHz の範囲に設定できます。TPS25864-Q1 の場合、FREQ ピンに接続された抵抗により、スイッチング周波数を 200kHz~3MHz の範囲に設定できます。400kHz 未満で動作させるとシステム効率が向上します。また、2.1MHz 超で動作させると AM ラジオ帯を避けることができ、小さなインダクタを使用できます。
TPS2586x-Q1 は、一般的なバッテリ充電仕様 (Rev. 1.2) に対応しているため、USB Type-A デバイス (USB データ・ライン信号を使用して USB ポートの電流供給能力を決定) に必要な電気的シグネチャを提供できます。TPS2586x-Q1 は、補助負荷に最大 200mA の電流を供給できる OUT パワー・スイッチも内蔵しています。高度なシステム統合と小さなフットプリントにより、本デバイスはデュアル・ポート・アプリケーションに特に適しています。高度なシステム統合と小さなフットプリントにより、本デバイスはデュアル・ポート・アプリケーションに特に適しています。
TPS2586x-Q1 はインテリジェントな熱管理をサポートしています。USB 出力電圧は、TS ピンによる温度センシングに従ってレギュレートできます。TPS2586x-Q1 で周囲温度または PCB 温度を監視するには、NTC サーミスタを TS ピンに接続する必要があります。監視対象に応じて USB 充電モジュール内または PCB 上に NTC サーミスタを配置します。別の NTC サーミスタと下側の直列抵抗を選択すると、負荷シェディングの温度スレッショルドを変更できます。
TPS2586x-Q1 は 4 種類の USB 出力電圧設定(5.1V、5.17V、5.3V、5.4V) を選択できます。TPS2586x-Q1 は、ケーブル・ドループ補償と USB ポートの電流制限のための高精度電流センス・アンプを内蔵しています。ケーブル補償は、出力電圧が 5.17V に設定されている場合にのみ可能です。2.4A の出力電流でのケーブル補償電圧は 90mV です。ケーブル補償は、携帯型デバイスにおいて、大きな負荷があるときも最適な電流および電圧で充電を行うために役立ちます。これは、負荷電流に比例して降圧レギュレータの出力電圧を変更し、車載ケーブルの配線抵抗による電圧降下を打ち消すことで実現されます。接続されている携帯型デバイスで測定される BUS 電圧は、負荷電流にかかわらずほぼ一定に保たれるため、携帯型デバイスのバッテリ充電器は最適に動作できます。
TPS2586x-Q1 は USB 充電およびシステム動作のための各種安全機能を備えています。たとえば、外付けの負のサーミスタ監視、サイクル単位の電流制限、ヒカップ短絡保護、低電圧誤動作防止、バス過電流、OUT 過電流、ダイの過熱保護などです。
本デバイス・ファミリは 25 ピン、3.5mm × 4.5mm の QFN パッケージで供給されます。