JAJSKN4B November 2020 – September 2021 TPS25858-Q1 , TPS25859-Q1
PRODUCTION DATA
インダクタ電流のピークとバレーのどちらにも、降圧レギュレータのサイクル単位の電流制限があります。
下限側 MOSFET 過電流保護機能は、ピーク電流のモード制御の性質を利用して実装されています。HS スイッチ電流は、ブランキング時間の設定後に HS がオンになると検出されます。HS スイッチ電流は、スイッチング・サイクルごとに、誤差アンプ (EA) からスロープ補償を引いた出力と比較されます。HS スイッチのピーク電流は、一定の値をとる、クランプされた最大ピーク電流スレッショルド IHS_LIMIT によって制限がかかります。下限側スイッチのピーク電流制限はスロープ補償に影響されず、全デューティ・サイクル範囲を通して一定に保たれます。
LS MOSFET を通過する電流も検出され、モニタされます。LS スイッチがオンになると、インダクタ電流は減少し始めます。LS スイッチは、その電流が LS 電流制限 ILS_LIMIT 以上の場合、スイッチング・サイクルの終わりにオフになりません。LS スイッチがオンに保持されると、インダクタ電流は LS 電流制限 ILS_LIMIT 以下になるまで減少し続けます。LS 電流制限を下回ると、LS スイッチはオフになり、デッドタイム経過後に HS スイッチがオンになります。この動作は、より標準的なピーク電流制限とは少し異なりますが、この結果、負荷電流の最大値は Equation10 のとおりになります。