ADC 入力に較正信号を印加して、ゲイン較正を実行します。外部バッファ段のオフセット誤差を含めるには、 この信号をシステムレベルで印加します。標準入力範囲モードでは、出力コードのクリッピングを避けるため、フルスケール入力範囲よりも低い較正電圧を選択します。出力コードがクリッピングされると、較正が不正確になります。たとえば、VREF = 4.096V で 3.9V の較正信号を使用し ます。拡張範囲モードで動作している場合、較正信号を VREFに設定し ても、出力コードがクリップされることはありません。変換データを取得し、結果を平均化します。ゲインの較正値を計算するには、式 21 を使用します。式 21. Gain Calibration Value = (expected output code / actual output code) · 400000h
たとえば、4.096V の基準電圧を使用するとき、3.9V の較正電圧の予測される出力コードは(3.9V / 4.096V) · 7FFFFFh = 79E000h です。