JAJSPS5C October 2014 – February 2023 TDC1000
PRODUCTION DATA
マルチ・エコー・モードは、レベル・センシング・アプリケーションや、複数のエコー (バースト) を受信する距離 / 変位測定で使用することを目的としています。この条件では、受信した各エコー・グループは STOP ピンで単一のパルスとして処理されます。CONFIG_1 レジスタの NUM_RX フィールドの値に基づいて、最大 7 つの STOP パルスを生成できます。マルチ・エコー・モードは、CONFIG_4 レジスタで RECEIVE_MODE ビットを 1 にセットするとイネーブルできます。複数のエコー STOP パルスが生成される状態を、図 8-20 に示します。
STOP パルスの立ち上がりエッジは、ゼロクロス・イベントによって生成されます。シングル・エコー受信モードと同様に、スレッショルド・コンパレータは、プログラムされたスレッショルド電圧よりも小さい RX 振幅が検出された後で、次のゼロクロスを認定します。RX 振幅がスレッショルド電圧よりも小さい状態が終了してから、STOP パルスがゼロクロスまで延長されます (図 8-21を参照)。
NUM_RX にプログラムされた予測パルス数と同じ数のパルスが受信されない、または TOF 動作がタイムアウトした場合、TDC1000 は ERROR_FLAGS レジスタにエラー状態を示し、ERRB ピンを Low に設定します。