JAJSPS5C October 2014 – February 2023 TDC1000
PRODUCTION DATA
短い TOF 測定では、図 8-23 に示すように、TX バーストの前に RX パスがアクティブになります。TX バーストの前と途中に、入力 MUX は自動的に代替受信チャネルに切り替わります。入力を交換すると、TX バーストが RX パスで増幅されることを防止できます。TX バーストの後で、TIMEOUT レジスタの SHORT_TOF_BLANK_PERIOD フィールドで決定されるマスク期間だけ、入力 MUX は代替チャネルに切り替わったまま維持されます。RX パスをマスクすることで、RX パス内のトランスデューサの残留 TX リンギングが増幅される問題を回避できます。
短い TOF は、電源オン時に選択されるデフォルトの測定シーケンスです。短い TOF 測定は、TIMING_REG[9:0] フィールドの値が 30 未満、または FORCE_SHORT_TOF ビットが 1 にセットされているときに選択されます。TIMING_REG[9:0] は 10 ビット幅のフィールドで、最上位 2 ビットが TOF_1 レジスタに、最下位 8 ビットが TOF_0 レジスタに配置されています。FORCE_SHORT_TOF ビットは TIMEOUT レジスタにあります。
コンパレータの入力オフセットは、自動ゼロ期間に内部コンデンサに保存されます。自動ゼロ期間の長さは、CLOCK_RATE レジスタの AUTOZERO_PERIOD フィールドで制御されます。
コンパレータが STOP パルスを認定および生成できるとき、ウィンドウの長さは、TOF_TIMEOUT_CTRL フィールドで設定されます。割り当てられた時間内に予測される数のパルスが受信されず、ERROR_FLAGS レジスタと ERRB ピンにエラー状態が報告されると、タイムアウトが発生します。エコー・タイムアウトをディセーブルにできます (「TOF 測定のインターバルTOF 測定のインターバル」を参照)。TOF_TIMEOUT_CTRL フィールドは、TIMEOUT レジスタにあります。
期間 T0 と T1 の定義については、「タイミング制御と周波数スケーリング (CLKIN)タイミング制御と周波数スケーリング (CLKIN)タイミング制御と周波数スケーリング (CLKIN)」セクションを参照してください。