JAJSR57L June   2009  – October 2023 ISO1050

PRODUCTION DATA  

  1.   1
  2. 特長
  3. アプリケーション
  4. 概要
  5. Revision History
  6. ピン構成および機能
  7. 仕様
    1. 6.1  絶対最大定格
    2. 6.2  ESD 定格
    3. 6.3  推奨動作条件
    4. 6.4  熱に関する情報
    5. 6.5  電力定格
    6. 6.6  絶縁仕様
    7. 6.7  安全関連認証
    8. 6.8  安全限界値
    9. 6.9  電気的特性 - DC 仕様
    10. 6.10 スイッチング特性
    11. 6.11 絶縁特性曲線
    12. 6.12 標準的特性
  8. パラメータ測定情報
  9. 詳細説明
    1. 8.1 概要
    2. 8.2 機能ブロック図
    3. 8.3 機能説明
      1. 8.3.1 CAN バスの状態
      2. 8.3.2 デジタル入力および出力
      3. 8.3.3 保護機能
        1. 8.3.3.1 TXD ドミナント・タイムアウト (DTO)
        2. 8.3.3.2 サーマル・シャットダウン
        3. 8.3.3.3 低電圧誤動作防止
        4. 8.3.3.4 フローティング・ピン
        5. 8.3.3.5 CAN バスの短絡電流制限
    4. 8.4 デバイスの機能モード
  10. アプリケーションと実装
    1. 9.1 アプリケーション情報
    2. 9.2 代表的なアプリケーション
      1. 9.2.1 設計要件
      2. 9.2.2 詳細な設計手順
        1. 9.2.2.1 バスの負荷、長さ、ノード数
        2. 9.2.2.2 CAN の終端
      3. 9.2.3 アプリケーション曲線
  11. 10電源に関する推奨事項
    1. 10.1 一般的な推奨事項
    2. 10.2 電源の放電
  12. 11レイアウト
    1. 11.1 レイアウトのガイドライン
      1. 11.1.1 PCB 材料
    2. 11.2 レイアウト例
  13. 12デバイスおよびドキュメントのサポート
    1. 12.1 ドキュメントのサポート
      1. 12.1.1 関連資料
    2. 12.2 ドキュメントの更新通知を受け取る方法
    3. 12.3 サポート・リソース
    4. 12.4 商標
    5. 12.5 静電気放電に関する注意事項
    6. 12.6 用語集
  14. 13メカニカル、パッケージ、および注文情報

TXD ドミナント・タイムアウト (DTO)

TXD DTO 回路は、TXD がタイムアウト期間 tTXD_DTO よりも長くドミナントに保持されるハードウェアまたはソフトウェアの障害が発生した場合に、ローカル・ノードがネットワーク通信をブロックすることを防ぎます。TXD DTO 回路のタイマは、TXD の立ち下がりエッジで開始します。タイムアウト期間が経過する前に立ち上がりエッジが確認されない場合、TXD DTO 回路は CAN バス・ドライバをディセーブルにします。これにより、ネットワーク上の他のノード間の通信のためにバスが解放されます。TXD ピンにリセッシブ信号が検出されると、CAN ドライバが再度アクティブになり、TXD DTO 状態がクリアされます。レシーバと RXD ピンは引き続き CAN バスを反映し、TXD ドミナント・タイムアウトの間、バス・ピンはリセッシブ・レベルにバイアスされます。

注:

TXD DTO 回路で許容される最小ドミナント TXD タイムにより、デバイスの可能な最小送信データ・レートが制限されます。CAN プロトコルでは、最悪の場合、(TXD 上で) 最大 11 個の連続したドミナント・ビットを許容しています。この場合、5 個の連続したドミナント・ビットの直後にエラー・フレームが発生します。これは、tTXD_DTO の最小値とともに、最小データ・レートを制限します。最小送信データ・レートは次のように計算します。最小データ・レート=11 / tTXD_DTO

GUID-83D546BD-ACC0-4F12-98EF-86E7E3529672-low.gif図 8-3 TXD DTO を備えたデバイスのタイミング図の例