JAJSR57L June 2009 – October 2023 ISO1050
PRODUCTION DATA
TXD DTO 回路は、TXD がタイムアウト期間 tTXD_DTO よりも長くドミナントに保持されるハードウェアまたはソフトウェアの障害が発生した場合に、ローカル・ノードがネットワーク通信をブロックすることを防ぎます。TXD DTO 回路のタイマは、TXD の立ち下がりエッジで開始します。タイムアウト期間が経過する前に立ち上がりエッジが確認されない場合、TXD DTO 回路は CAN バス・ドライバをディセーブルにします。これにより、ネットワーク上の他のノード間の通信のためにバスが解放されます。TXD ピンにリセッシブ信号が検出されると、CAN ドライバが再度アクティブになり、TXD DTO 状態がクリアされます。レシーバと RXD ピンは引き続き CAN バスを反映し、TXD ドミナント・タイムアウトの間、バス・ピンはリセッシブ・レベルにバイアスされます。
TXD DTO 回路で許容される最小ドミナント TXD タイムにより、デバイスの可能な最小送信データ・レートが制限されます。CAN プロトコルでは、最悪の場合、(TXD 上で) 最大 11 個の連続したドミナント・ビットを許容しています。この場合、5 個の連続したドミナント・ビットの直後にエラー・フレームが発生します。これは、tTXD_DTO の最小値とともに、最小データ・レートを制限します。最小送信データ・レートは次のように計算します。最小データ・レート=11 / tTXD_DTO。