JAJSV11C September 2011 – July 2024 UCC28063
PRODUCTION DATA
ソフト スタートは、制御された条件下で、AC ライン入力電圧のピークから目的のレギュレーション電圧まで、PFC コンバータの出力電圧を上昇させるプロセスです。UCC28063 は、専用のソフト スタート ピンの代わりに電圧エラー アンプを制御された電流源として使って、COMP 電圧を上げることで PWM デューティ サイクルを増加させます。AC ライン電圧が低いときの過剰な起動時間遅延を防止するため、VSENSE が 3V を超えるまでより大きな電流を印加し、3V を超えると電流を減少させ、無負荷での起動時に COMP 電圧が過剰になる傾向を最小限に抑えます。
COMP と AGND の間に接続された補償コンデンサがゼロから最終値近くまで充電されるにつれて、PWM はゼロ オン時間から通常のオン時間まで徐々に立ち上がります。このプロセスには、エラー アンプの出力電流と補償コンデンサの値で設定されたタイミングを持つソフト スタートが実装されています。HVSEN フェイルセーフ OVP、ブラウンアウト、外部ディセーブル、UVLO フォルト、その他の保護フォルトが発生した場合、COMP は能動的に放電を行い、トリガしているイベントがクリアされた後、UCC28063 はソフト スタートします。フォルト イベントがごく短時間発生した場合でも、そのフォルトはソフト スタート状態に入るようにラッチされ、COMP が 20mV まで完全に放電され、フォルトがクリアされるまでソフト スタートを遅らせた後、ソフト スタートします。COMP 電流の詳細については、図 7-5 を参照してください。図 7-6 に、ソフト スタート時の代表的なシステム動作例を示します。