JAJSV18 July 2024 TCAN1473A-Q1
ADVANCE INFORMATION
TCAN1473A-Q1 は、High Speed CAN (Controller Area Network) トランシーバであり、SIC 仕様を含む ISO 11898-2:2023 High Speed CAN 仕様の物理層要件を満たしています。本デバイスは、Classical CAN と、データ レートが最高 8 メガビット/秒 (Mbps) の CAN FD (Flexible Data Rate) の両方に対応しています。
TCAN1473A-Q1 は、ドミナントからリセッシブへのエッジで信号リンギングを低減し、複雑なネットワーク トポロジで高いスループットを実現します。SIC により、アプリケーションは複数の未終端スタブを持つ大規模ネットワークで 2Mbps、5Mbps、あるいはそれ以上で動作できるため、CAN FD の真のメリットが引き出されます。INH_MASK 機能を使用しない場合 (INH_MASK ピンがフローティング状態、または GND に接続されている場合)、本デバイスは、TCAN1043A-Q1 や TCAN1043-Q1 などの Classical CAN FD トランシーバとピン互換です。
TCAN1473A-Q1 を使用すると、システムに存在する各種電源供給の有効 無効を INH 出力ピンで切り替えることにより、バッテリの消費電流をシステム レベルで低減できます。これにより、CAN バスを監視しながら、TCAN1473A-Q1 を除くすべてのシステム コンポーネントの電源が遮断される低電流スリープ状態を実現します。ウェイクアップ イベントが検出された場合、TCAN1473A-Q1 は INH を High に駆動することでシステムの起動を開始します。
TCAN1473A-Q1 は、スタンバイ モードでの 4 分間 (tINACTIVE) の非アクティブ状態の後でスリープ モードへ安全に移行できるように SWE タイマを備えています。これにより、MCU がデバイスを通常モードに移行できなかった場合に、デバイスは必ず低消費電力のスリープ モードに移行します。