JAJSVL6 November 2024 F29H850TU , F29H859TU-Q1
ADVANCE INFORMATION
F29H85x および F29P58x デバイスは、最大 4MB のプログラム フラッシュ メモリを備えています。プログラム フラッシュは、512KB フラッシュ バンクのインターリーブ ペアで構成され、最大 2 つのインターリーブ ペア (合計 4 バンク) があり、それぞれフラッシュ コントローラ 1 (FLC1) およびフラッシュ コントローラ 2 (FLC2) に割り当てられています。また、FLC1 には単一の 256KB データ バンクが存在します。フラッシュ バンクは、フラッシュ コントローラとバンク番号によって識別されます。たとえば、FLC2.B0/B1 は FLC2 の最初のインターリーブされたバンクのペア (B0 および B1) を表し、FLC1.B4 は FLC1 のシングル データ バンクを表します。
各フラッシュ バンクは、2KB の物理セクタで構成されます。公称サイズ (たとえば、512KB) は、メイン領域のサイズを示します。さらに、各フラッシュ バンクには、以下に示す 2 つの特別な領域があります。
F29x デバイスのフラッシュ メモリは、複数のフラッシュ読み取りインターフェイス (FRI) を通してアドレス指定できます。各インターフェイスには、最大 1MB のフラッシュ メモリをアドレス指定する 1 つ以上の読み取りポートがあります。使用可能な FRI を 表 7-2 に示します。特定の時間に読み取りポートがアドレス指定する実際のフラッシュ メモリ領域は、現在のシステム バンク モードおよびスワップ構成によって異なります。CPU3 があるデバイスでは、4 つのバンク モード (0~3) を使用できます。CPU3 がないデバイスでは、2 つのバンク モード (0~1) を使用できます。CPU2 および CPU4 (存在する場合) はセカンダリ CPU であり、フラッシュからコードを直接実行することはできません。
フラッシュ読み取りインターフェイス | 説明 |
---|---|
FRI-1 | CPU1 プログラム メモリ |
FRI-2 | CPU3 プログラム メモリ |
FRI-3 | ファームウェア更新領域 (FOTA/LFU) |
FRI-4 | データ フラッシュ バンク |
フラッシュ バンク モードは、SSU_GEN_REGS レジスタ アパーチャの BANKMODE レジスタによって設定され、デバイスのブート中に FLC1 内のアクティブ コード バンク ペアの BANKMGMT セクタからロードされます。CPU3 が存在する場合、BANKMODE の値 0 および 1 のときは、すべてのプログラム フラッシュを CPU1 にマップし、BANKMODE の値 2 および 3 のときは、利用可能なプログラムフラッシュの半分を CPU1 に、残りの半分を CPU3 にマップします。BANKMODE の値が奇数 (1 および 3) のときは、A/B スワップによるファームウェア更新が可能になり、フラッシュの半分からコードを実行しながら、更新されたコードを残りの半分にプログラムすることができます。SSU_GEN_REGS.BANKMAP レジスタの CPU1SWAP ビットまたは CPU3SWAP ビットがセットされている場合、ハードウェアはフラッシュ バンクを入れ換えて、新しくプログラムされたバンクが同じ読み取りポート アドレスの古いバンクと置き換えられます。この機能を使用して、ターゲット システム アプリケーションにファームウェアのワイヤレス更新 (FOTA) またはライブ ファームウェア アップデート (LFU) を実装できます。
バンク モード | フラッシュ マッピング | スワップが有効 | 1-CPU デバイス |
---|---|---|---|
0 | すべてのプログラム フラッシュを CPU1 にマップ | なし | 使用可能 |
1 | あり | 使用可能 | |
2 | プログラム フラッシュ メモリを CPU1 と CPU3 に分割 | なし | 該当なし |
3 | あり | 該当なし |
フラッシュ動作の詳細については、『F29H85x および F29P58x リアルタイム マイクロコントローラ テクニカル リファレンス マニュアル』を参照してください。