各エラー発生源は、すべてのエラー アグリゲータ モジュールに次の情報を供給します。
- エラー - エラーが発生したときに生成されるパルス信号。その後のアクションのため ESM に送信されます。
- エラー アドレス - エラーが発生したシステム アドレス。エラーの発生元の検出とデバッグのために使用されます。
- エラー タイプ - エラーのタイプを示すマルチビット信号。この章で後述する事前定義されたカテゴリにエラーを分類するために使用されます。
すべての CPU エラー アグリゲータ モジュールには、最初に発生した高優先度エラー用のプログラム カウンタ (PC) ログも備わっています。
「エラー アグリゲータのブロック図」に、モジュールの動作と実装を示します。各アグリゲータ モジュールは、さまざまな発生源からのエラーを集約します。エラーが発生すると、対応するエラー アドレスとタイプが、それぞれエラー アドレス レジスタとエラー タイプ レジスタに記録されます。
これらのエラーは、『F29H85x および F29P58x リアルタイム マイクロコントローラ テクニカル リファレンス マニュアル』の「エラー タイプ情報」セクションにある一覧に基づいて、高優先度または低優先度に分類されます。
デバイスに実装されているエラー アグリゲータ モジュールは次のとおりです。
- CPUx PR エラー アグリゲータ - CPUx プログラムのフェッチ アクセス中に発生したエラーを集約します。
- CPUx DR1 エラー アグリゲータ - DR1 ポートでの CPUx データ読み取りアクセス中に発生したエラーを集約します。
- CPUx DR2 エラー アグリゲータ - DR2 ポートでの CPUx データ読み取りアクセス中に発生したエラーを集約します。
- CPUx DW エラー アグリゲータ - CPUx データ書き込みアクセス中に発生したエラーを集約します。
- CPUx INT エラー アグリゲータ - CPUx および関連する PIPE モジュールからの割り込み関連エラーを集約します。
- RTDMAx DR エラー アグリゲータ - RTDMAx データ読み取りアクセス中に発生したエラーを集約します。
- RTDMAx DW エラー アグリゲータ - RTDMAx データ書き込みアクセス中に発生したエラーを集約します。
- SSU エラー アグリゲータ - SSU モジュールから送信されたエラーを集約します。
- EtherCAT エラー アグリゲータ - EtherCAT メモリ アクセス中に発生したエラーを集約します。
- HSM エラー アグリゲータ - HSM サブシステムから送信されたエラーを集約します。
注: x は、各エラー アグリゲータがイニシエータ インスタンスごとに繰り返されることを示します。EtherCAT はエラーおよびエラー アドレス情報のみを提供するため、エラー タイプは修正不可能なエラー (0x40) に関連付けられます。