JAJU533A April 2018 – November 2024
BiSS-C インターフェイス仕様は、エンコーダや他のセンサと通信するためのシリアル インターフェイス プロトコルを記述しています。BiSS-C では、位置データと制御データを同一回線上で同時に送信することができます。このインターフェイスは、シリアル同期インターフェイス (SSI) プロトコルに似ており、データ送信がコントローラのクロック信号と同期しています。
SSI (シリアル同期インターフェイス) | BiSS-C |
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2Mbits/s | 10m ケーブルで最大 10Mbit/s |
該当なし | ケーブル長伝搬補償 |
差動ツイスト ペア ケーブル (RS-422/485) | 差動ツイスト ペア ケーブル (RS-422/485) |
単方向。エンコーダからコントローラへのデータ送信のみをサポート。 | SSI のように単方向に使用されることが多い。双方向データ伝送もサポートしているため、ドライブによってエンコーダ構成を制御可能。 |
単純なパリティ チェックをサポート | 巡回冗長検査 (CRC) による堅牢なエラー チェック |
該当なし | エンコーダが追加処理時間を要求可能 |
ポイント ツー ポイント トポロジ | 通常、ポイント ツー ポイントだが、このプロトコルはデイジー チェーン接続エンコーダもサポート。このドキュメントで説明する C2000 設計では、ポイント ツー ポイントのトポロジを実装します。 |
通常、位置エンコーダは、モーターのフィードバック位置データを提供しますが、このエンコーダではモーターの閉ループ制御が可能です。このデザインでは、ポイント ツー ポイント通信用の BiSS-C インターフェイスを実装しています。ポイント ツー ポイント構成では、1 つのエンコーダのみがコントローラまたはドライブに接続されます。
BiSS-C プロトコルでは、コントローラがエンコーダにクロック (MA) を供給し、エンコーダはデータをコントローラ (SL) に送り返します。通信データは、シングル サイクル データ (SCD) と制御データ (CD) で構成されています。
図 2-2 に、BiSS フレームの例を示します。リセット状態では、MA ラインと SL ラインの両方がアクティブ High です。コントローラは、MA ライン経由でクロックを送信してフレームを開始します。MA クロックの 2 番目の立ち上がりエッジで、エンコーダは Low 信号で応答して BiSS フレームをアクノリッジ (ACK) します。次の MA クロック サイクルでは、エンコーダによってスタート ビットがアサートされます。スタートの次に、エンコーダは、前のフレームで送信された制御 CDM ビットへの応答となる制御データ (CDS) ビットを送信します。
CDS ビットの次に、エンコーダは、位置データを最上位ビット (MSB) から順に送信します。位置データの次に、エラービット (nE) および警告ビット (nW) が続きます。次に、エンコーダは巡回冗長検査 (CRC) ビットを MSB から順に送信します。CRC は、エンコーダによって反転されて SL ライン経由で送信されます。
すべてのビットを送信すると、エンコーダは BiSS タイムアウト状態になり、SL を Low 信号レベルに駆動します。その後、エンコーダで次の送信準備ができると、または BiSS タイムアウトが満了すると、SL が High になります。BiSS タイムアウト中の MA クロック ラインの反転状態は、制御通信のための CDM ビットになります。各 BiSS フレームで、コントローラから 1 つの制御データ ビットが送信され、エンコーダから 1 つのビットが返されます。