JAJU534E october 2022 – july 2023
セクション 2.3.5.1 で説明しているように、CLB タイプ 2 またはそれ以降では、応答の受信時、または随時応答データの CRC を計算できます。この場合、CRC 計算を実行するため、必要な信号を 2 番目のタイルに接続します。タイル間の接続については、セクション 2.3.5.2 を参照してください。
CRC を生成するには、カウンタをリニア・フィードバック・シフト・レジスタ (LFSR) として構成します。受信したデータは、LFSR のイベント入力に送られます。データが有効な場合、LFSR のイベント入力によってシフトが適用されます。この設計では、シフトを的確に適用できるように、データがいつ有効になるかを知る必要があります。セクション 2.3.1 で示したプロトコルの概要を考慮すると、有効なデータの基準は次のとおりです。
この具体的な要件は、表 2-15 に示すように CLB 機能にマップされます。
CRC 機能 | CLB へのマッピング |
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8 ビットのデータのみを含める (スタートと区切り記号はスキップする) | COUNTER モジュールで、T フォーマット・フィールド内のビットをカウントします。図 2-20 に示すように、一致する値は最初の有効なビットと最後の有効なビットを示し ます。次に、FSM はカウンタ一致出力に基づいて、シフトが LFSR に適用されるかどうかを決定します。 |
有効なフィールドのみを含める (CRC をスキップ) | COUNTER モジュールで、RECEIVE_DATA 状態のとき、各フィールドの開始時にインクリメントします。CRCField に達すると、一致出力がアサートされます。 |
LFSR のシフト (mode0) の制御 | LUT を使用して、ビット数とフィールド数に基づいて、データが有効かどうかを判断します。有効なら、LUT は LFSR にシフト・パルスを適用します。 |
データ ID3 CRC 生成の波形の例を、図 2-21 に示します。CRC タイルの実装を、図 2-22 に示します。サブモジュールの式は、CLB ツールで表示できます。