T フォーマット・システム・ソリューションは、通信専用のデモです。デモはコマンドを送信し、応答を受信して、エラーをチェックします。このパターンは、T フォーマットのコマンドごとに繰り返されます。デモの実行中に、ロジック・アナライザまたはスコープを使用して、MCU の出力信号を監視できます。データ ID 2 とデータ ID D のトランザクション例を、図 3-7 と図 3-8 に示します。
注: F2837xD のみが、CLB で生成される SPI クロックと SPICLK ピンとの間に外部接続を必要とします。その他のデバイスには、CLB と SPICLK の間に内部接続があります。内部接続があるデバイスでは、SPICLK をピンから外に取り出して監視に使用することもできます。SPI CLK のテスト接続を、
セクション 2.3.5.2 のデバイス入出力図に示します。
波形を確認します。
- SPI CLK の周波数は、T フォーマット仕様で必要になる 2.5MHz です。
- 要求の ControlField は、応答の ControlField と一致します。たとえば、Data ID2 では、ControlField は 0x49 です。サンプル・ソフトウェアはこの一致をチェックし、エラーが発生すると停止します。
- 要求に基づいて、応答のフィールド数が予測されます。
- 応答の CRCField (最後のフィールド) は、受信したデータに対して正しいものです。サンプル・ソフトウェアはこれをチェックし、エラーが発生すると停止します。
- エンコーダの仕様に基づいてエンコーダ ID を確認します。
- 最大 100m の長さの異なるケーブルを試し、波形の変化を観察します。要求と応答の間の時間のみが変化するのが、期待される結果です。
モーターまたはエンコーダのシャフトを手動で回します。
- シャフトを一方向に回します。ウォッチ・ウィンドウ内の位置と回転数が変化することに注目してください。
- シャフトを反対方向に回します。反対方向の位置と回転数の変化を観察してください。