JAJU534E october 2022 – july 2023
C2000 T フォーマット TIDM-1011 リファレンス・デザインは、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせです。コアのハードウェア・コンポーネントは、C2000 リアルタイム・マイクロコントローラ (MCU) と RS-485 トランシーバです。この実装で使用する基板は、C2000 LaunchPad と、RS-485 トランシーバを搭載した TIDM-1011 boosterPack です。C2000 モーター制御 SDK パッケージには、必要なソフトウェアが含まれています。このソフトウェアには、主要な T フォーマット・インターフェイス機能を実装するライブラリと、T フォーマット通信のデモを行うためのシステム・レベルのサンプルが含まれています。
T フォーマットのエンコーダ・インターフェイスは、C2000 CLB (構成可能ロジック・ブロック) と SPI (シリアル・ペリフェラル・インターフェイス) モジュールを活用しています。CLB は SPI クロックを制御し、ケーブルの伝搬遅延を補償します。CLB は、RS-485 トランシーバの送信イネーブルも制御します。SPI モジュールは、RS-485 物理層に対する送受信インターフェイスとして機能します。ファームウェアは C 言語で記述されており、C2000 MCU の C28x 上で動作します。
C2000 LaunchPad は、TIDM-1011 RS-485 トランシーバに電力を供給し、エンコーダに 5V を供給できます。エンコーダの仕様で、LaunchPad が供給できるよりも多くの電流が必要な場合は、別に 5V を供給することもできます。
スタートアップ時に、C28x で動作するアプリケーションによって MCU クロックが初期化され、ピンの多重化が設定されます。MCU の SPI および CLB も、データの送受信の必要に応じて構成されます。