JAJU644A November   2018  – November 2022

 

  1.   概要
  2.   リソース
  3.   特長
  4.   アプリケーション
  5.   5
  6. 1システムの説明
    1. 1.1 主なシステム仕様
  7. 2システム概要
    1. 2.1 ブロック図
    2. 2.2 主な使用製品
      1. 2.2.1 LM5155-Q1
      2. 2.2.2 TPS92610-Q1、TPS92611-Q1
    3. 2.3 システム設計理論
      1. 2.3.1  PCB とフォーム・ファクタ
      2. 2.3.2  入力保護
      3. 2.3.3  EMI フィルタ
      4. 2.3.4  LM5155-Q1 電圧レギュレータ
      5. 2.3.5  テール・ライト (2x TPS92611-Q1)
      6. 2.3.6  ストップ・ライト (2x TPS92610-Q1)
      7. 2.3.7  ウィンカー (TPS92610-Q1)
      8. 2.3.8  バックアップ・ライト
      9. 2.3.9  照明機能の有効化
      10. 2.3.10 診断機能
      11. 2.3.11 LED 負荷
  8. 3ハードウェア、ソフトウェア、テスト要件、テスト結果
    1. 3.1 必要なハードウェア
    2. 3.2 テストと結果
      1. 3.2.1 スタートアップとシャットダウン
      2. 3.2.2 定常状態での動作
      3. 3.2.3 負荷過渡応答
      4. 3.2.4 安定性
      5. 3.2.5 効率
      6. 3.2.6 電磁気互換性 (EMC)
        1. 3.2.6.1 伝導放出
        2. 3.2.6.2 放射放出
      7. 3.2.7 熱性能
  9. 4設計ファイル
    1. 4.1 回路図
    2. 4.2 部品表 (BOM)
    3. 4.3 PCB レイアウトに関する推奨事項
      1. 4.3.1 レイアウトのプリント
    4. 4.4 Altium プロジェクト
    5. 4.5 ガーバー・ファイル
    6. 4.6 組立図面
  10. 5関連資料
  11. 6商標
  12. 7著者について
  13. 8改訂履歴

LM5155-Q1

LM5155x デバイスは、入力範囲が広い非同期整流昇圧コントローラで、ピーク電流モード制御を使用します。このデバイスは、昇圧、SEPIC、フライバックのトポロジに適しています。

デバイスの入力範囲が広いため、車載用のコールド・クランクおよび負荷ダンプ過渡に対応できます。このデバイスは、最低 2.97V の 1 セル・バッテリで起動できます。起動後にデバイスは、昇圧コンバータ出力から BIAS ピンに給電され、最低 1.5V の入力で動作できます。スイッチング周波数は、外付けの抵抗により 100kHz~2.2MHz の範囲でプログラム可能です。2.2MHz でのスイッチングにより、AM 帯域との干渉が最小化され、ソリューション・サイズの小型化と、高速な過渡応答を実現できます。

このデバイスには、1.5A の標準 MOSFET ドライバが搭載されており、100mV の低い電流制限スレッショルドが設定されています。このデバイスは外部 VCC 電源を使用して効率向上が可能です。また、動作電流が低く、パルス・スキッピング動作により、軽負荷時に効率が向上します。

このデバイスは、サイクル単位の電流制限、過電圧保護、ライン UVLO、サーマル・シャットダウン、ヒカップ・モード過負荷保護 (LM51551) などの保護機能を内蔵しています。さらに、シャットダウン時の低 IQ、プログラム可能なソフトスタート、プログラム可能な勾配補償、高精度のリファレンス電圧、パワー・グッド・インジケータ、外部クロック同期などの追加機能があります。

GUID-3698DDB5-A469-4406-AFD2-5437E1546269-low.gif図 2-2 LM5155-Q1 の機能ブロック図