JAJU732E June 2019 – April 2024 TMS320F28P550SJ , TMS320F28P559SJ-Q1
パワー コンバータ システム設計の主な仕様は、入力電圧 V1、出力電圧 V2、および必要な最大電力伝送です。デュアル アクティブ ブリッジの電力伝送の関係式は、式 6 で与えられます。N の最適な値は V1,nom / V 2,nom であり、この設計仕様では 1.6 になります。
ここで、
式 6 は、電力伝送を位相シフト φ で制御できることを示しています。ここで、電力伝送は φ = π /2 のとき最大になります。
V1 と V2 が固定されているので、必要な出力電力を得るための設計には 2 つの変数が残っています。スイッチング周波数 FS および漏れインダクタンス L です。FS を 100kHz に設定すると、 L は 35µH になります。これにより、理論上の最大電力伝送が 22.85kW になります。これは、出力電圧が低い場合に必要な目標電力である 10kW を上回っており、いくらかのヘッドルームが残ります。
インダクタの選択によって、コンバータのスイッチ ノードの最大電流ストレスが決まります。
図 2-15 に、インダクタ電流波形を示します。この波形から、ポイント I1 および I2 の電流を求めることができます。
ここで、