JAJU751G September 2019 – October 2023
CLA (制御補償器アクセラレータ) は、C2000 MCU ファミリの製品に搭載されているコプロセッサです。このコプロセッサにより、制御 ISR 機能をメインの C28x CPU コアからオフロードできます。
powerSUITE 対応ソリューションにおいて CLA で制御 ISR を実行するには、powerSUITE CFG ページのドロップダウン・メニューから選択します。powerSUITE ソリューションのソフトウェア構造は、ドロップダウン・メニューから選択するだけで、CLA にタスクがオフロードできるように設計されています。コードの重複はなく、コードを CLA と C28x のどちらで実行する場合でも 1 つのアルゴリズム・ソースで実行できます。この構成ではソリューションを柔軟にデバッグできます。
各製品間で CLA の機能は若干異なります。例として、F2837xD、F2837xS、F2807x の CLA は、同時に 1 つのタスクしかサポートできず、ネスティングに対応していません。この構成では、タスクは割り込み不可能です。CLA には 1 つの ISR しかオフロードできません。F28004x の CLA はバックグラウンド・タスクに対応しており、通常の CLA タスクへのネスティングが可能です。この構成では、CLA に 2 つの ISR をオフロードできます。
CLA はバックグラウンド・タスクに対応しており、CLA タスクへのネスティングが可能です。この構成では、CLA に 2 つの ISR をオフロードできます。F28003x/F28004x の場合には、電流ループ / 電圧ループの制御 ISR (100kHz) と計測 ISR (10kHz) 両方を CLA にオフロードします。CLA を搭載していない F28002x の場合、両方の ISR を実行できるのは C28x のみです。
CLA の詳細については、CLA ハンズオン・ワークショップおよび各製品のテクニカル・リファレンス・マニュアルを参照してください。