JAJU809 march 2023
このリファレンス・デザインでは、2 つの ADC12DJ3200QML-SP RF サンプリング ADC にクロッキングと同期を行うことを中心としていますが、ほとんどのシステムでは通常、多くの ADC と DAC を組み合わせて複数の高速データ・コンバータに対してクロッキングと同期を行う必要があります。
2 チャネルを超えるマルチチャネル・システムのクロック・ツリーをスケーリングするには、図 2-10 に示すように、ツリー構成やデイジー・チェーン構成など、さまざまなクロック・アーキテクチャを検討してください。
デイジー・チェーン構成では、最初にクロッキング・ボードが外部クロック・ソースから高周波のリファレンス信号を受信し、同期された高周波クロックを生成してから、次のクロッキング・ボードに同じリファレンス信号を SYNC 信号とともに分配して、2 つのクロッキング・ボードを同期します。逆に、クロック・ツリー構成では、1 つの 1 次基板 (例:LMK04832EVM-CVAL) が外部クロック・ソースから高周波のリファレンス信号を受信します。このリファレンス信号は、2 次側デバイスを同期するための SYNC 信号とともに、2 次側ボード (クロッキング・ボード) に分配されます。
これらの構成の例については、次に示す産業用グレードのリファレンス・デザインを参照してください。