JAJU809 march 2023
JESD204B システム環境では、JESD204B TX ブロックから RX ブロックへのデータ転送はマルチフレームで行われます。これらのマルチフレームは、JESD204B の RX および TX ブロックの内部にあるローカル・マルチフレーム・クロック (LMFC) のエッジに揃えられます。LMFC の概念と、それに関連する揃えの要件は、決定論的なレイテンシと複数のデバイスの同期を必要とするアプリケーションで重要です。決定論的なレイテンシを実現するには、複数のデバイスが同期されている、または JESD204B システム環境内の各 JESD204B デバイスの LMFC が確実に揃えられている必要があります。各 JESD204B デバイスの LMFC は SYSREF 信号によって揃えられます。この信号は、JESD204B システム全体で共通のソースからグローバルに生成されます。システムのすべてのデバイスの LMFC が揃えられると、デバイスは同期され、データ転送は同じ速度で同時に行われます。複数の JESD204B デバイスを同期するための標準的なセットアップを、図 2-2 に示します。このようなクロック・ソースの同期には、次のような条件があります。
この設計では、ADC12DJ3200-SP は JMODE3 で動作し、最高サンプリング・クロックは 3.2GHz です。ADC12DJ3200-SP データシートの計算に基づき、必要な FPGA クロックは 160MHz、SYSREF 周波数は 20MHz です。これらは、推奨されるクロック設計の TIDA-010191 によって生成されます。