JAJU831A November 2021 – April 2024
反転昇降圧トポロジは、降圧トポロジと同様です。図 2-2 に示す降圧構成では、正の接続 (VOUT) をインダクタに接続し、リターン接続を集積回路 (IC) グランド (GND) に接続します。ただし、反転型昇降圧構成を説明する図 2-1 では、負の出力電圧ピンとして IC の GND を使用しています。降圧構成では、正の出力を GND として使用します。この反転トポロジにより、出力電圧を反転し、常に GND より低くすることができます。
反転昇降圧トポロジでの回路動作は、降圧トポロジとは異なります。制御 MOSFET のオン時間中は、出力コンデンサが負荷電流を供給する間、インダクタに電流が充電されます。この間、インダクタは負荷に電流を供給しません。制御 MOSFET のオフ時間と同期 MOSFET のオン時間の間に、インダクタは負荷と出力コンデンサに電流を供給します。
図 2-3 に、TPS62933 を使用した反転電源の設計を示します。