JAJU842A January   2022  – November 2024

 

  1.   1
  2.   概要
  3.   リソース
  4.   特長
  5.   アプリケーション
  6.   6
  7. 1システムの説明
  8. 2システム概要
    1. 2.1 ブロック図
    2. 2.2 設計上の考慮事項
    3. 2.3 主な使用製品
      1. 2.3.1 TAS6584-Q1
      2. 2.3.2 LM5123-Q1
  9. 3ハードウェア、ソフトウェア、テスト要件、テスト結果
    1. 3.1 ハードウェア要件
    2. 3.2 テスト結果
      1. 3.2.1 Class-H トラッキング波形の例
      2. 3.2.2 熱性能
  10. 4設計とドキュメントのサポート
    1. 4.1 デザイン ファイル
    2. 4.2 サポート・リソース
    3. 4.3 商標
  11. 5著者について
  12. 6改訂履歴

熱性能

図 3-3図 3-6 は、Class-H でシステムを実行した場合のシステム効率の向上を示す熱画像です。これは、最大出力 (100ms の場合) と最大出力の 8 分の 1 (900ms の場合) の間で変動するシンプルな 1kHz 正弦波で繰り返しテストされました。このシステムは、サーマル カメラでキャプチャする前に安定した温度に達することができました。システムの熱を調べてみると、以下の主要領域で大幅な改善が見られました。

  1. 昇圧コンバータのローサイド MOSFET
  2. 昇圧インダクタ
  3. Class-D アンプの出力フィルタ インダクタ

Class-H の動作により、これらの主要領域はより低い電圧とより低い平均電流で動作できます。これにより、熱損失が大幅に減少します。

TIDA-020033 Class-H が無効になっている昇圧パワートレインの熱画像図 3-3 Class-H が無効になっている昇圧パワートレインの熱画像
TIDA-020033 Class-H が無効になっているアンプ出力インダクタの熱画像図 3-5 Class-H が無効になっているアンプ出力インダクタの熱画像
TIDA-020033 Class-H が有効になっている昇圧パワートレインの熱画像図 3-4 Class-H が有効になっている昇圧パワートレインの熱画像
TIDA-020033 Class-H が有効になっているアンプ出力インダクタの熱画像図 3-6 Class-H が有効になっているアンプ出力インダクタの熱画像