JAJU883D December   2020  – July 2024 DLPC900

 

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  2.   商標
  3.   はじめにお読みください
  4. このガイドについて
  5. テキサス・インスツルメンツの関連資料
  6. サポートが必要な場合
  7. DLP LightCrafter シングル DLPC900 EVM の概要
    1. 4.1 ようこそ
    2. 4.2 DLP LightCrafter シングル DLPC900 評価基板 (EVM) のハードウェア
    3. 4.3 評価基板
    4. 4.4 動作に必要なその他の品目
    5. 4.5 DLP LightCrafter シングル DLPC900 の接続
      1. 4.5.1 DLP LightCrafter シングル DLPC900 LED のイネーブルおよび PWM 出力
      2. 4.5.2 DLP LightCrafter シングル DLPC900 のトリガ入出力電圧セレクタ
    6. 4.6 DLP LightCrafter シングル DLPC900 EVM のフレックス ケーブル
    7. 4.7 DLP LightCrafter シングル DLPC900 EVM と DMD EVM アセンブリ
  8. クイック スタート
    1. 5.1 DLP LightCrafter シングル DLPC900 EVM の電源オン
    2. 5.2 単純なパターン シーケンスの作成
  9. DLP LightCrafter シングル DLPC900 EVM の操作
    1. 6.1  DLP LightCrafter シングル DLPC900 の制御ソフトウェア
    2. 6.2  PC ソフトウェア
    3. 6.3  システムの共通コントロール
      1. 6.3.1 動作モード
      2. 6.3.2 接続される DMD のタイプ
      3. 6.3.3 EVM の情報
      4. 6.3.4 供給状況
    4. 6.4  システムの設定
    5. 6.5  ビデオ・モード
      1. 6.5.1 ビデオのサポート
    6. 6.6  パターン モード
      1. 6.6.1 メニュー・バー
      2. 6.6.2 パターン オン ザ フライ モードでのパターン シーケンスの作成
      3. 6.6.3 保存済みパターン モードのパターン シーケンスの作成
      4. 6.6.4 LUT の編集機能によるパターン シーケンスの順序変更
        1. 6.6.4.1 LUT の編集機能を使用するときの入力トリガに関する特別な考慮事項
      5. 6.6.5 ビデオ パターン モードのパターン シーケンスの作成
      6. 6.6.6 DMD ブロック負荷によるパターン・シーケンスの作成
      7. 6.6.7 バターンの設定
    7. 6.7  パッチ ファイル
      1. 6.7.1 バッチ ファイルの実行
      2. 6.7.2 バックファイルの作成と保存
        1. 6.7.2.1 GUI でのバッチ ファイルの作成と保存
        2. 6.7.2.2 テキスト・エディタによるバッチ・ファイルの作成
      3. 6.7.3 バッチ ファイルのロード
      4. 6.7.4 ファームウェアへのバッチ ファイルの追加
    8. 6.8  ペリフェラル
      1. 6.8.1 ペリフェラル タブ
      2. 6.8.2 デバッグ タブ
    9. 6.9  ファームウェア
      1. 6.9.1 ファームウェアへのパターンの追加または削除
        1. 6.9.1.1 画像の削除
        2. 6.9.1.2 画像の追加
        3. 6.9.1.3 画像とバッチ ファイルの両方の追加
      2. 6.9.2 サポートされている別の DMD 用にファームウェアを再プログラムする
    10. 6.10 フラッシュ・デバイスのパラメータ
    11. 6.11 JTAG フラッシュ プログラミング
    12. 6.12 EDID のプログラミング
  10. コネクタ
    1. 7.1  入力トリガ コネクタ
    2. 7.2  出力トリガ コネクタ
    3. 7.3  DLPC900 UART
    4. 7.4  DLPC900 の I2C ポート 0
    5. 7.5  DLPC900 の I2C ポート 1
    6. 7.6  DLPC900 の I2C ポート 2
    7. 7.7  JTAG バウンダリ スキャン
    8. 7.8  GPIO と PWM
    9. 7.9  電源
    10. 7.10 外部パラレル ビデオ コネクタ
  11. 電源要件
    1. 8.1 外部電源要件
    1. 9.1 警告ラベル
  12. 10改訂履歴

JTAG フラッシュ プログラミング

DLPC900 JTAG プログラマ ツールは DLPC900REF-SW バンドルに含まれており、たとえばブートローダが破損して、基板が動作不能になったとき、JTAG バウンダリ スキャン コネクタを使用してブートローダ イメージをフラッシュにプログラムできます。このツールを使用して、ファームウェア イメージ全体を更新することもできます。この方法でファームウェア イメージ全体をプログラミングするには、長い時間を要することがあります。ブートローダのみをこの方法でプログラムしてから、DLP LightCrafter DLPC900 GUI と USB 接続を使用して、ファームウェア イメージ全体をアップロードすることを推奨します。以下の手順は、ブートローダ イメージのみをプログラムします。

注: JTAG を使用してブートローダを再ロードする前に、まず BOOTHold ジャンパ (J11) を取り付け、PC に接続されている USB ケーブルでシステムをオンにします。システムの表示は、GUI では接続済みとなっていますが、接続されている DMD は認識されません。現在の DMD と一致するボタンを手動で選択し、[firmware] タブに移動します。正しいファームウェア イメージを選択し、再プログラムします。その後で、電源をオフにし、BOOTHold ジャンパを取り外して、システムを再起動します。多くの場合は、この方法で再プログラムを行うことにより、JTAG 経由でブートローダを再ロードせずに、システムを回復できます。

DLPC900 JTAG プログラマ ツールを使用するには、Future Technology Devices International Ltd (FTDI Chip) で製造されている UM232H モジュールが必要で、変更も加える必要があります。UM232H モジュールは、Digi-key から購入できます。型番は、768-1103-ND です。ドライバは、FTDI Web サイト (www.ftdichip.com) からダウンロードできます。Windows 用の VCP CDM WHQL 認定済みドライバを選択してください。

図 6-27図 6-28 をガイドとして使用し、UM232H に次の変更を加えます。

接続の詳細

  1. バス電源の構成
    • J1 のピン 2 とピン 3 を短絡 (SYS PWR)
    • J2 のピン 2 とピン 3 を短絡 (I/O PWR)
  2. J2-6 → GND (PWR)
  3. J2-7 → TCK (出力)
  4. J2-8 → TDO1 (出力)
  5. J2-9 → TDI (入力)
  6. J2-10 → TMS1 (出力)
  7. J2-11 → TRSTZ (出力)
DLPC900 UM232H モジュール図 6-27 UM232H モジュール
DLPC900 UM232H の配線図図 6-28 UM232H の配線図

CDM WHQL Certified zip フォルダにあるドライバを選択し、ドライバのインストールを完了します。DLP LightCrafter シングル DLPC900 EVM の J9 と J11 にジャンパを取り付けます。図 6-28 に示すように、DLP LightCrafter シングル DLPC900 EVM の J10 の JTAG 信号を、UM232H モジュールに接続します。最後に、USB ケーブルで UM232H を PC に接続します。

注: JTAG プログラマには、FlashDeviceParameters.txt ファイルのコピーがあります。これは、DLPC900REF-SW バンドルの DLPC900REF-SW-x.x.x\\DLPC900REF-JTAG ディレクトリにあります。フラッシュに合わせてこのファイルを編集する方法については、セクション 6.10 を参照してください。GUI とともに動作する DLPC900REF-SW-x.x.x\DLPC900REF-GUI\Flash ディレクトリの FlashDeviceParameters.txt ファイルに既に変更を加えている場合は、そのファイルを DLPC900REF-SW-x.x.x\\DLPC900REF-JTAG ディレクトリにコピーできます。

DLPC900 フラッシュ プログラマ プログラムを起動し、インストール フォルダに含まれている BoardFile.brd と bootloader.bin を選択します。[Settings] メニューで、通信方法として [USB] を選択します。

EVM 基板の電源をオンにし、[Detect Chain] ツール ボタンをクリックします。このツールは、JTAG チェーン内の DLPC900 を検出します。EVM で、赤色 / 緑色 の LED (D5 と D6) が点灯し、DLPC900 が現在接続されていることを確認します。

[Flash Info] ボタンをクリックし、ツールによって正しいフラッシュ パーツが検出されたことを確認します。[Flash Erase] ボタンを使用して、最初のセクタ (最初の 128KB をカバー) を選択し、これらのセクタを消去します。

セクタの消去が完了したら、[Start Address] (16 進) を 0x00000000 に、[Size] (16 進) を 0x20000 に設定します。次に、[Program Flash] ボタンをクリックし、書き込みが完了するまで待ちます。

注: 書き込みが 100% 完了したことを確認してください。
最後にボードの電源を切り、 UM232H JTAG プログラマを取り外し 、J9 と J11 のジャンパを取り外し、評価基板の電源を再びオンにします。EVM と PC との間に USB ケーブルを接続し、PC が EVM の USB 接続を検出できるようにします。