JAJU889 may 2023
トラクション・インバータ・システムは、誘導性負荷を使用して定格電圧および電力レベルでテストされています。UCC5880-Q1 ゲート・ドライバの駆動強度が変更され、システムの効率に及ぼす影響が調べられています。SiC MOSFET のドレイン・ソース間電圧 (Vds) と位相電流のスコープ・プロットを以下の図に示します。弱いゲート駆動強度と強い駆動強度のテスト波形をそれぞれ図 3-25 と図 3-27 に示します。表 3-7 に、テスト条件と結果の電力を示します。誘導性負荷テストでは、負荷電力は再循環されます。そのため、外部 DC 電源はシステム損失のみを供給し、Ploss. として定量化されています。駆動強度が高いと、システム損失が低減することがわかります。これは主に、スイッチング損失の低減によるものです。ただし、図 3-27 に示すように、駆動強度が高いと、SiC MOSFET のドレイン・ソース間電圧オーバーシュートも大きくなります。UCC5880-Q1 ゲート・ドライバの可変駆動強度機能により、システム損失をリアルタイムで最適化できます。
ゲート駆動強度 | DC バス電圧 | RMS 電流 | Ploss |
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弱 | 800V | 285A | 4.2111kW |
弱 | 800V | 320A | 5.1627kW |
強 | 800V | 285A | 2.273kW |
強 | 800V | 320A | 2.747kW |