図 4-15 に、センサレス FOC アルゴリズムを使用した PMSM モーターの起動シーケンス波形を示します。このシーケンスは通常、調整、開ループ ランプ アップ、速度閉ループの 3 つのフェーズで構成されます。調整中に次の手順を実行します。
- サージ電流を防止するために、調整電流を徐々に増やします。
- 開ループ ランプ アップに移行します。
- ランプ アップ電流は、起動負荷要件を満たすように設定できます。
- 回転子位置オブザーバがランプ アップ時間中に動作を開始します。
- モーターの速度が設定ポイントに達し、回転子角度の誤差が十分小さくなると、ソフトウェアは閉速度と閉電流ループに移行します。
図 4-15 には、以下に示すチャネルが示されています。
- CH1 (青):観測された回転子角度
- CH2 (シアン):AC 入力電圧
- CH3 (紫):DC バス電圧
- CH4 (緑):位相 U の電流