JAJU903 July   2023 TPS6521905 , TPS6521905-Q1

 

  1.   1
  2.   概要
  3.   商標
  4. 1概要
  5. 2NVM プログラミングのハードウェア要件
  6. 3標準的な NVM フロー
  7. 4プログラミングに関する指示
    1. 4.1  イネーブル設定の構成
    2. 4.2  降圧の構成
    3. 4.3  LDO の構成
    4. 4.4  GPIO の構成
    5. 4.5  シーケンスの構成
    6. 4.6  マルチファンクション・ピンの構成
    7. 4.7  EN/PB/VSENSE ピンの構成
    8. 4.8  I2C アドレスの変更
    9. 4.9  マスク設定の構成
    10. 4.10 NVM の再プログラミング
  8.   A NVM 以外のレジスタ
  9.   B PMIC への NVM 構成ファイルのロード
  10.   C PMIC の構成可能フィールド
  11.   D 関連資料

NVM プログラミングのハードウェア要件

PMIC には、レジスタ・マップ空間と NVM 空間の 2 つのメモリ空間があります。NVM の再プログラミングを行うには、まずシリアル・インターフェイス (I2C) を介してレジスタ・マップに書き込み、次にレジスタ設定を NVM に保存します。構成には、最初にレギュレータとデジタル・ピンを制御するレジスタ・マップへの書き込みが含まれるため、依存関係がないか、PMIC リソースを使用する必要があります。たとえば、NVM の再プログラミング時に PMIC 電源リソースの 1 つを使用する代わりに、外部電源を使用して I2C ピンのプルアップ抵抗を供給する必要があります。表 2-1 および図 2-1 に、PMIC とプログラミング・デバイスの間のハードウェア設定の最小ハードウェア要件を示します。

注: インダクタやコンデンサなど他の外付け部品は、初期化状態で NVM を再プログラムする必要はありません。ただし、アクティブ状態での PMIC 動作や NVM 設定の検証には、これらの部品が必要です。

表 2-1 NVM プログラミングの最小ハードウェア要件
デバイス・ピン 必要な接続
VSYS VSYS 電圧は、仕様で推奨されている最大電圧を上回らない範囲で、3.3V 以上である必要があります。
VSYS には 2.2μF 以上の容量が必要です。
VDD1P8 VDD1P8 には 2.2μF の容量が必要です
I2C ピン I2C ピン (SDA/SCL) のプルアップ抵抗は、外部の 3.3V 電源から供給する必要があります。
PMIC の I2C ピンは、PMIC との通信やレジスタへの書き込みが可能な外部 I2C デバイスによって駆動される必要があります。
EN/PB/VSENSE EN/PB/VSENSE ピンは、プルアップ抵抗で VSYS に接続する必要があります。
AGND AGND (ピン #15) は、VIA 経由で PCB のグランド・プレーンに接続する必要があります。AGDN ピンから VIA までのパターンは短絡させておきます。
サーマル・パッド パッケージのサーマル・パッドは、最低 9 つの VIA を使用して PCB のグランド・プレーンに接続する必要があります。

GUID-20230428-SS0I-RLMP-QBRF-FTJLKQB02MRX-low.svg図 2-1 NVM プログラミングのハードウェア・セットアップ