JAJU904A October   2023  – June 2024

 

  1.   1
  2.   概要
  3.   リソース
  4.   特長
  5.   アプリケーション
  6.   6
  7. 1システムの説明
    1. 1.1 主なシステム仕様
  8. 2システム概要
    1. 2.1 ブロック図
    2. 2.2 設計の考慮事項
    3. 2.3 主な使用製品
      1. 2.3.1 TIOL112
      2. 2.3.2 MSPM0L1306
  9. 3ハードウェア、テスト要件、およびテスト結果
    1. 3.1 ハードウェア要件
    2. 3.2 テスト構成
    3. 3.3 テスト結果
      1. 3.3.1 TCD_PHYL_INTF_TRENHIGH と TCD_PHYL_INTF_TRENLOW
      2. 3.3.2 TCD_PHYL_INTF_UARTTRANSDELAY
      3. 3.3.3 TCD_PHYL_INTF_RESPONSETIME
      4. 3.3.4 TCD_PHYL_INTF_ISIRD
  10. 4設計とドキュメントのサポート
    1. 4.1 設計ファイル
      1. 4.1.1 回路図
      2. 4.1.2 BOM
    2. 4.2 ツールとソフトウェア
    3. 4.3 ドキュメントのサポート
    4. 4.4 サポート・リソース
    5. 4.5 商標
  11. 5著者について
  12. 6改訂履歴

MSPM0L1306

MSPM0L134x および MSPM0L130x マイコン (MCU) は、最高 32MHz の周波数で動作する拡張 Arm® Cortex®-M0+ コア プラットフォームに基づく、ミックスド シグナル プロセッサ (MSP) 高集積超低消費電力 32 ビット MSPM0 MCU ファミリの製品です。コスト最適化されたこれらの MCU は高性能アナログ ペリフェラルを統合しており、-40℃~105℃の拡張温度範囲をサポートし、1.62V~3.6V の電源電圧で動作します。

MSPM0L134x および MSPM0L130x デバイスは、最大 64KB の組込みフラッシュ プログラム メモリと、最大 4KB の SRAM を内蔵しています。これらの MCU は ±1.2% の精度の高速オンチップ発振器を内蔵しているため、外部水晶振動子は不要です。追加機能には、3 チャネル DMA、16 および 32 ビット CRC アクセラレータ、各種の高性能アナログ ペリフェラル (1 つの設定可能内部リファレンス電圧付き 12 ビット 1.68MSPS A/D コンバータ (ADC)、1 つのリファレンス電圧 DAC 内蔵高速コンパレータ、2 つのゲインをプログラム可能なゼロドリフト ゼロクロスオーバー オペアンプ、1 つの汎用アンプ、1 つのオンチップ温度センサなど) が含まれます。これらのデバイスは、4 つの 16 ビット汎用タイマ、1 つのウィンドウ付きウォッチドッグ タイマ、各種通信ペリフェラル (2 つの UART、1 つのシリアル ペリフェラル インターフェイス (SPI)、2 つの I2C など) などのインテリジェントなデジタル ペリフェラルも備えています。これらの通信ペリフェラルは LIN、IrDA、DALI、マンチェスター、スマート カード、SMBus、PMBus プロトコルをサポートしています。

テキサス・インスツルメンツの MSPM0 低消費電力 MCU ファミリは、各種のアナログおよびデジタル回路を内蔵したデバイスで構成されているため、お客様はプロジェクトのニーズを満たす MCU を見つけることができます。そのアーキテクチャと豊富な低消費電力モードは、携帯型測定アプリケーションで長いバッテリ駆動時間を実現するように最適化されています。

MSPM0L134x および MSPM0L130x MCU は、広範囲にわたるハードウェアおよびソフトウェアのエコシステムによってサポートされており、リファレンス デザインやコード サンプルによって設計を迅速に開始できます。開発キットには、購入可能な LaunchPad キットとターゲット ソケット ボード用の設計ファイルが含まれています。また、テキサス・インスツルメンツは無償の MSP ソフトウェア開発キット (SDK) も提供しており、Code Composer Studio™ IDE デスクトップのコンポーネントとして利用できます。また、TI Resource Explorer ではクラウド バージョンを利用できます。MSPM0 MCU には、広範囲にわたるオンライン資料、MSP Academy によるトレーニング、TI E2E™ サポート フォーラムによるオンライン サポートも用意されています。


TIDA-010263 MSPM0L130x の機能ブロック図

図 2-3 MSPM0L130x の機能ブロック図