JAJU909A November 2023 – February 2024 THS6222 , THS6232
図 3-3 に、ボード上のさまざまなポイントから得られたシグナル・チェーン波形を示します。その内容は、上から下に向かって次の通りです。
基板がデータを送信していないとき、各波形画像の中央にある 2 つの波形にも信号の発振が見られます。これは、通信の送受信の両方向でラインが使用されているためです。
TX ピンと RX ピンの間の遅延には、2 つの異なる要因があります。まず、すべてのシグナル・チェーン波形が見やすくなるように、意図的に固定のソフトウェア遅延を設けています。また、伝搬遅延は、選択した復調周波数に依存しており、周波数が高くなるほど減少します。伝搬遅延は、立ち下がりエッジと立ち上がりエッジの両方で等しい値です。
ピン FSET0 および FSET1 を使って周波数を選択します。対応する伝搬遅延を 表 3-1 に示します。また、図 3-5 に、ピン FSET0 および FSET1 による選択ごとに、フィルタの周波数応答を示します 。
FSET0 | FSET1 | 遅延 (µs) | 周波数 (kHz) |
---|---|---|---|
0 | 0 | 32 | 125 |
0 | 1 | 8.7 | 500 |
1 | 0 | 2.5 | 2000 |
0 | 1 | 1.2 | 5000 |