JAJU910 November 2023
IWRL6432 ミリ波センサ デバイスは、周波数変調連続波 (FMCW) レーダー テクノロジーをベースとする統合型シングルチップ ミリ波センサです。このデバイスは 57GHz~64GHz の帯域で動作でき、主に 4 つの電源ドメインに区分されています。
RF / アナログ・サブシステム:このブロックには、RF 信号の送受信に必要なすべての RF およびアナログ部品が含まれています。
フロント・エンド・コントローラ・サブシステム (FECSS):FECSS には、レーダー・フロント・エンドの構成、制御、較正を担当するプロセッサが含まれています。
アプリケーション・サブシステム (APPSS):APPSS には、ユーザーによるプログラムが可能な Arm® Cortex® M4 が実装されており、カスタム制御および車載用インターフェイス アプリケーションに使用できます。トップ・サブシステム (TOPSS) は、APPSS 電源ドメインの一部であり、クロッキングおよびパワー・マネージメント・サブブロックを含んでいます。
ハードウェア・アクセラレータ (HWA):HWA ブロックは、FFT (Fast Fourier Transform、高速フーリエ変換)、CFAR (Constant False Alarm Rate、一定誤警報率)、スケーリング、圧縮などの一般的なレーダー処理を負荷分担して、APPSS を補完します。
IWRL6432 デバイスは、使用事例の要件に基づいて状態 (電源オンまたはオフ) を制御するために、上記の各電源ドメインに対して個別のノブを備えています。このデバイスにはスリープやディープ・スリープなどのさまざまな低消費電力状態を実行する機能もあり、クロック・ゲーティングによって、また、デバイスの内部 IP ブロックをオフにすることによって、低消費電力のスリープ・モードを実現しています。このデバイスでは、そのようなシナリオで保持されるアプリケーション・イメージや RF プロファイルなど、デバイスの一部の内容を保持することもできます。
さらに、このデバイスは、テキサス・インスツルメンツの低消費電力 45nm RF (無線周波数) CMOS (相補型 MOS) プロセスで製造され、超小型の外形で、かつてないレベルの統合を実現しています。IWRL6432 は、ビル / ファクトリ オートメーション、商用 / 住宅用セキュリティ、パーソナル エレクトロニクス、存在 / 動作検出、ヒューマン マシン インターフェイス向けジェスチャ検出 / 認識などのアプリケーションのために、産業用 (およびパーソナル エレクトロニクス) 分野の低消費電力、自己監視機能付き、超高精度レーダー システム向けに設計されています。