JAJU910 November 2023
ビル セキュリティ システムと防火システムでは、人物追跡と人数計測がしばしば必要とされます。また、人間のジェスチャの認識は、スマート ホームとビデオ監視システムでも使われます。ミリ波レーダー技術を使うと、人間または物体の距離、速度、反射角度のデータを得ることができます。そしてこれらのデータは、アプリケーション固有の多様な方法で処理されます。このリファレンス デザインでは、IWRL6432 低消費電力、57~64GHz ミリ波レーダー センサを利用することで、これらのアプリケーションを実際に実行します。このリファレンス デザインのミリ波レーダー モジュールは、22mm × 42mm のプリント基板 (PCB) をエッチングして形成した、2 つの送信素子と 3 つの受信素子を持つアンテナを利用しています。
このリファレンス デザインの無線通信部には CC1352R マイコンを利用しています。このマイコンは長距離接続と超低消費電力を実現します。CC1352R は、Bluetooth® 5.2 Low Energy、IEEE 802.15.4、Zigbee® などをサポートするマルチプロトコル Sub-1GHz および 2.4GHz ワイヤレス マイコン (MCU) です。
このリファレンス デザインは、主電源として 1 本のリチウムイオン バッテリを利用しています。このバッテリは 3.0V~4.2V の入力端子に接続されています。このバッテリ入力を 3.3V 出力に変換し、システムに電力を供給するため、TPS63806 ワイド VIN 昇降圧コンバータが使われています。また、USB または外部 DC 入力によってこのボードに電力を供給することもできます。これらの電力を使ってリチウムイオン バッテリを充電することもできます。
このデザイン ガイドは、このリファレンス デザインの設計理論とテスト結果について記載されています。