JAJU912 November 2023
TIDA-010255 では、12V、5V、3.3V 非絶縁型電源レールを生成して、180 ピン コネクタ J1 および J2 経由で信号チェーンと C2000 MCU controlCARD に電力を供給するため、許容誤差 ±20% の外部 24V DC 電源をコネクタ J5 に接続する必要があります。
図 3-10 に、12V、5V、3.3V のポイント オブ ロード電源を示します。ダイオード D6 は、24V 電源の逆極性接続を防止します。
電源ツリーの最初の段は 24V 入力を 12V 出力に変換します。この DC/DC 降圧変換には、シールド付きインダクタを内蔵した TPSM560R6H パワー モジュールを使用します。出力電圧は、VOUT が 12V になるように、『TPSM560R6H、Enhanced HotRod™ QFN パッケージ封止、60V 入力、1V~16V 出力、600mA パワー モジュール』データシートの「標準的な RFBB 値」表に従って、帰還抵抗 R41 (10kΩ) および R43 (90kΩ) によって設定します。入力および出力容量は TPSM560R6H データシートの「入力および出力容量の最小値」の要件に従います。
電力ツリーの 2 段目は 12V を 5V に変換します。この変換には、超小型 MicroSiP パッケージ モジュールに封止された、インダクタ内蔵、3A、3V~17V、DC/DC コンバータ TPSM82903 を使用します。出力電圧は、VOUT が 5V になるように、帰還抵抗 R34 (732kΩ) および R45 (100kΩ) によって設定します。『TPSM82903、MicroSiP パッケージ封止、インダクタ内蔵、3A、3V~17V、高効率、低 IQ、降圧コンバータ モジュール』データシートの「出力電圧の設定」表に従って、R43 の抵抗値を 182kΩ に、R45 の抵抗値を 24.9kΩ に減らします。
電源ツリーの 3 段目でも、TPSM82903 を使用して 5V を 3.3V に変換します。出力電圧は、VOUT が 3.3V になるように、TPSM82903 データシートの「出力電圧」表に従って、帰還抵抗 R46 (113kΩ) および R47 (24.9kΩ) によって設定します。3.3V 出力は、MCU 経由で 3V3_EN 信号をプルダウンすることで無効化できます。
12V、3.3V、5V レールが利用可能な場合、対応するインジケータ LED D3、D4、D5 が点灯します。