JAJU917 January   2024

 

  1.   1
  2.   概要
  3.   リソース
  4.   特長
  5.   アプリケーション
  6.   6
  7. 1システムの説明
    1. 1.1 用語
    2. 1.2 主なシステム仕様
  8. 2システム概要
    1. 2.1 ブロック図
    2. 2.2 設計上の考慮事項
    3. 2.3 主な使用製品
      1. 2.3.1 TMS320F28P65x-Q1
      2. 2.3.2 DRV3255-Q1
      3. 2.3.3 LM25184-Q1
      4. 2.3.4 TCAN1044A-Q1
  9. 3システム設計理論
    1. 3.1 3 相 PMSM 駆動
      1. 3.1.1 PM 同期モーターのフィールド オリエンテッド コントロール
        1. 3.1.1.1 空間ベクトルの定義と投影
          1. 3.1.1.1.1 ( a 、   b ) ⇒ ( α 、 β ) クラーク変換
          2. 3.1.1.1.2 α 、 β ⇒ ( d 、   q ) パーク変換
        2. 3.1.1.2 AC モーターの FOC 基本方式
        3. 3.1.1.3 回転子フラックスの位置
    2. 3.2 弱め界磁 (FW) 制御
  10. 4ハードウェア、ソフトウェア、テスト要件、テスト結果
    1. 4.1 ハードウェア要件
      1. 4.1.1 ハードウェア ボードの概要
      2. 4.1.2 テスト条件
      3. 4.1.3 ボードの検証に必要なテスト機器
    2. 4.2 テスト設定
      1. 4.2.1 ハードウェア設定
      2. 4.2.2 ソフトウェア設定
        1. 4.2.2.1 Code Composer Studio™ プロジェクト
        2. 4.2.2.2 ソフトウェアの構造
    3. 4.3 テスト方法
      1. 4.3.1 プロジェクトの設定
      2. 4.3.2 アプリケーションの実行
    4. 4.4 テスト結果
  11. 5設計とドキュメントのサポート
    1. 5.1 デザイン ファイル
      1. 5.1.1 回路図
      2. 5.1.2 BOM
      3. 5.1.3 PCB レイアウトに関する推奨事項
        1. 5.1.3.1 レイアウト プリント
    2. 5.2 ツールとソフトウェア
    3. 5.3 ドキュメントのサポート
    4. 5.4 サポート リソース
    5. 5.5 商標

ソフトウェアの構造

プロジェクトの一般構造を、図 4-3 に示します。デバイス ペリフェラルの構成は、C2000Ware DriverLib に基づいており、SysConfig ツールを使用して生成されます。SysConfig ツールは、クロック設定とリンカ コマンド ファイルも生成します。これによって、SysConfig を使用して簡単に移行を行うことができます。必要に応じて、SysConfig のデバイス設定を変更し、ピン構成を再マッピングすることで、このデザインを別の C2000 マイクロコントローラにポーティングできます。リファレンス デザインを別のモーターに移行したり、システムを異なる条件で実行したりする場合は、モーター パラメータ、保護スレッショルド、その他の設定は settings.h で変更できます。

GUID-20231213-SS0I-BDBC-4QXP-GWHBDDDWHZP2-low.svg図 4-3 プロジェクト構造の概要

図 4-4 に、プロジェクト ソフトウェアのフロー図を示します。メイン C28x CPU によって、デバイスとグローバル変数の初期化、ADC オフセットの較正が行われ、最終的に FreeRTOS スケジューラが初期化されます。スケジューラが初期化されると、メイン CPU は他のタスクを実行することはありません。それ以降のすべてのタスクは、FreeRTOS コンテキストで実行されます。このソフトウェアには、制御ボード上で 2 つの LED を切り替える 2 つの FreeRTOS タスクがあります。そのうちの 1 つのタスクはフォルト ステータス フラグもチェックし、clearFaults が有効になっている場合はリセットします。 必要に応じてタスクを追加してください。モーター制御アルゴリズムは CLA、特に CLA タスク 1 でのみ実行されます。構成が完了すると、CLA タスクは ADC の変換終了 (EOC) によってトリガされます。CLA と CPU 間のデータ交換は、CPU-CLA または CLA-CPU のメッセージ RAM、または共有データ RAM を使用して行われます。

GUID-20231214-SS0I-VB9D-3TBG-9DWPTF3ZKPHL-low.svg図 4-4 バックグラウンド ソフトウェアとモーター制御 ISR のフローチャート