JAJU919 December 2023
正しいモーター パラメータを実装することは、ファームウェアがモーターを正常に制御するために重要です。固定子抵抗、固定子インダクタンス、フラックスなどのパラメータがあり、ファームウェア内のデフォルト モーターに対して、これらのパラメータにデフォルト値が設定されています。
異なる PMSM モーターの場合、これらのパラメータは通常は仕様から見つけることができますが、パラメータが見つからない場合は、GUI ソフトウェアで特定できます。
まず、図 3-7 に示すように、[Control Window] タブでモーター識別コマンドを選択します。
次に [Motor Parameters] タブを選択します。 モーター識別では、モーターに電流を流してモーター パラメータを推定します。固定子抵抗推定用電流、固定子インダクタ推定用電流、R/L 励起周波数 (Hz) などの識別パラメータは、変更することも、デフォルト設定のままにすることもできます。
[START] ボタンをクリックして、モーター識別を開始します。 識別中は、可聴ノイズが発生するとともに、モーターが低速で回転します。識別ステータスとモーター パラメータを監視します。識別時間は全体的で 2 分程度になります。図 3-8 に、モーター識別を開始する手順を示します。
識別が完了したら、モーター ペア、固定子抵抗、固定子インダクタンス、フラックスなどを MCU フラッシュに書き込み、これらのパラメータが MCU 内に保存されていることを確認する必要があります。[Control Parameters] タブを選択し、モーター パラメータと制御パラメータを MCU フラッシュに保存するか、またはファイルに保存するかを選択します。 書き込みが正常に行われたことを確認するには、[Read Settings from MCU Flash] ボタンをクリックした後、[Motor Parameters] タブを選択して、モーター パラメータが以前に書き込まれたものと同じであることを確認します。 図 3-9 に、ここで説明した各ボタンの位置を示します。