JAJU922A October 2022 – February 2024
C2000™ 32 ビット マイクロコントローラは、処理、センシング、アクチュエーションに最適化されており、リアルタイム制御アプリケーション、たとえば産業用モーター ドライブ、ソーラー インバータおよびデジタル電源、電気自動車および輸送、モーター制御、センシングおよび信号処理などにおける閉ループ性能が向上しています。
TMS320F28003x (F28003x) は、重要な制御ペリフェラル、差別化されたアナログ、不揮発性メモリを 1 つのデバイスに組み込むことができる、強力な 32 ビット浮動小数点マイクロコントローラ ユニット (MCU) です。
CLA により、一般的なタスクの負荷の多くをメインの C28x CPU から取り除くことができます。CLA は独立の 32 ビット浮動小数点演算アクセラレータであり、CPU と並列に実行されます。さらに、CLA には独自の専用メモリ リソースがあり、一般的な制御システムで必要となる主要なペリフェラルに直接アクセスできます。ANSI C のサブセット、およびハードウェア ブレークポイントやハードウェアによるタスク切り替えなどの主要な機能が標準でサポートされています。
F28003x マイクロコントローラには高性能のアナログ ブロックが内蔵されており、システムのさらなる統合が可能です。3 つの独立した 12 ビット ADC により、複数のアナログ信号を正確かつ効率的に管理でき、最終的にシステムのスループットが向上します。4 つのアナログ コンパレータ モジュールが、トリップ条件の有無を判断するために入力電圧レベルを継続的に監視します。
TMS320C2000™ デバイスには、周波数に依存しない拡張パルス幅変調器 / 高分解能パルス幅変調器 (ePWM/HRPWM) と拡張キャプチャ (eCAP) モジュールを備えた、業界をリードする制御ペリフェラルが搭載されており、クラス最高レベルのシステム制御が可能です。シグマ デルタ フィルタ モジュール (SDFM) が内蔵されているため、絶縁バリアを通して、オーバーサンプリング シグマ デルタ変調器をシームレスに統合できます。
さまざまな業界標準の通信ポート (シリアル ペリフェラル インターフェイス (SPI)、シリアル通信インターフェイス (SCI)、IC の相互接続 (I2C)、コントローラ エリア ネットワーク (CAN) など) により接続性がサポートされており、さまざまなアプリケーションにおいて最適な信号配置を行うための複数の多重化オプションを備えています。C2000™ プラットフォームの新機能として、完全準拠のパワー マネージメント バス (PMBus) が追加されました。さらに、業界で初めて高速シリアル インターフェイス (FSI) による高速かつ堅牢な通信が可能になり、本デバイスに組み込まれている一連の豊富なペリフェラルを補完します。
特別仕様の TMS320F28003xC では、構成可能ロジック ブロック (CLB) を利用して追加のインターフェイス機能を実現できます。詳細については、『TMS320F28003x マイクロコントローラ データ マニュアル』の「デバイスの比較」表を参照してください。
組み込みのリアルタイム分析および診断 (ERAD) モジュールにより、追加のハードウェア ブレークポイントやプロファイリング用のカウンタを使用できるようになり、デバイスのデバッグおよびシステム分析機能が強化されます。
高周波 CLLLC トポロジの制御を可能にするために、このデザインで特に強調されている C2000 マイクロコントローラの機能の一部は、以下のとおりです。