JAJU924 February 2024
CDN を選択する際に考慮する必要がある 2 つの主な要因は、PD のイーサネット速度と消費電力です。表 3-3 に、各イーサネット PHY と、対応するイーサネット規格およびデータ周波数を示します。
イーサネット PHY | IEEE 規格 | データ レート | シンボル レート |
---|---|---|---|
— | 10Base-T1S | 10Mb/s | 12.5MHz |
DP83TC812-Q1 | 100Base-T1 | 100Mb/s | 66.6MHz |
DP83TC813-Q1 | |||
DP83TC814-Q1 | |||
DP83TG720-Q1 | 1000Base-T1 | 1000Mb/s | 750MHz |
各 PoDL CDN には、部品の飽和特性に基づいて必要なインピーダンスを維持しながらサポートできる最大電流があります。インダクタは完全に動作するわけではなく、熱を放散し、非常に高い周波数を通過させ、過大な電流が流れると飽和します。回路全体にわたり、すべての部品とケーブルには、寄生容量と寄生インピーダンスがあります。PD が消費する最大電力を把握すること、そして特定の PoDL 電圧に対してその電力を供給できる CDN ソリューションを選択することが重要です。リンクの PD 側の消費電力に関するワーストケース シナリオとして最大電力を計算します。最大消費電力とは、たとえばレーダーがチャーピングを行い、他のすべてのリモート デバイスが動作している期間を意味します。ユーザーは、PD に十分な電流を供給できる PoDL ネットワークを選択する必要があります。
表 3-4 に、推奨される CDN ソリューションを示します。テキサス・インスツルメンツでは、目的の周波数範囲、電流定格、および温度に基づいて、いずれかのネットワークを選択することを推奨しています。
メーカー | CDN フィルタ ソリューション |
イーサネット 速度 |
部品 | 電流 定格 |
温度 定格 |
---|---|---|---|---|---|
TDK | 2 | 100Base-T1 | CMC: ACT1210L-201-2P-TL00 DMI: PID77S-180M |
1350mA | 150°C |
MuRata | 3 | 1000Base-T1 | CMC: DLW32MH101XT2 DMI: LQH32NH3R3J23 |
425mA | 125°C |
TDK | 4 | 1000Base-T1 | CMC: ACT1210G-800-2P-TL10 DMI: ADL32VHR-3R9M |
540mA | 150°C |
TDK | 5 | 1000Base-T1 | CMC: ACT1210G-800-2P-TL10 DMI: ADM70S-2R6 |
1500mA | 150°C |