JAJU924 February   2024

 

  1.   1
  2.   概要
  3.   参照情報
  4.   特長
  5.   アプリケーション
  6.   6
  7. 1システムの説明
    1. 1.1 主なシステム仕様
  8. 2システム概要
    1. 2.1 システム ブロック図
    2. 2.2 設計の考慮事項
    3. 2.3 主な使用製品
      1. 2.3.1 DP83RG720S-Q1 (車載用 SPE PHY)
      2. 2.3.2 TPS1HTC30-Q1 (HSS)
      3. 2.3.3 LM5157x-Q1 および LM5158x-Q1 (PSE PoDL 昇圧コンバータ)
      4. 2.3.4 LMR38020-Q1 (PD PoDL 降圧コンバータ)
      5. 2.3.5 TPS629210-Q1 (PD 5.0V レール降圧コンバータ)
      6. 2.3.6 TPS746-Q1 (PD PHY 3.3V レール LDO)
      7. 2.3.7 TPS745-Q1 (PSE および PD PHY 1.0V レール LDO)
  9. 3システム設計理論
    1. 3.1 TIDA-020060 (PSE) に関するシステム設計の考慮事項
      1. 3.1.1 イーサネット PHY
      2. 3.1.2 PHY 電源
      3. 3.1.3 PSE 固有の PoDL 電源
    2. 3.2 TIDA-020061 (PD) に関するシステム設計の考慮事項
    3. 3.3 PoDL カップリング デカップリング ネットワークに関する一般的な設計の考慮事項
  10. 4ハードウェア、ソフトウェア、テスト要件、テスト結果
    1. 4.1 ハードウェア要件
    2. 4.2 ソフトウェア要件
    3. 4.3 テスト設定
    4. 4.4 テスト結果
  11. 5設計とドキュメントのサポート
    1. 5.1 デザイン ファイル
      1. 5.1.1 回路図
      2. 5.1.2 BOM
      3. 5.1.3 PCB レイアウトに関する推奨事項
    2. 5.2 ツールとソフトウェア
    3. 5.3 ドキュメントのサポート
    4. 5.4 サポート・リソース
    5. 5.5 商標
  12. 6著者について

LMR38020-Q1 (PD PoDL 降圧コンバータ)

LMR38020-Q1 同期整流降圧コンバータは、広い入力電圧範囲でレギュレーションを行えるよう設計されており、必要な外付けサージ抑制部品を最小限に抑えています。LMR38020-Q1 は最低 4.2V の入力電圧ディップ中も動作し、必要に応じて 100% に近いデューティ サイクルで動作するため、48V バッテリ車載用アプリケーションおよび MHEV/EV システムに最適です。

LMR38020-Q1 は、高精度イネーブルを使って幅広い入力電圧と直接接続でき、またデバイスのスタートアップとシャットダウンを精密に制御できるため、設計の柔軟性を高めることができます。内蔵のフィルタと遅延を備えたパワー グッド フラグは、システムの実際の状態を示すため、外部のスーパーバイザは不要です。このデバイスは疑似ランダム拡散スペクトラムを内蔵し、EMI を最小限に抑えます。また、200kHz~2.2MHz の広い範囲でスイッチング周波数を構成し、ノイズの影響を受けやすい周波数帯を避けることができます。また、効率向上のために低い動作周波数を選択することも、設計小型化のために高い動作周波数を選択することも可能です。

このデバイスには、サイクル単位の電流制限、ヒカップ モード短絡保護、過剰な電力消費時のサーマル シャットダウンなどの保護機能が組み込まれています。LMR38020-Q1 は車載用 AEC-Q100 グレード 1 認定済みであり、8 ピンの HSOIC PowerPAD 回路パッケージで供給されます。