JAJU926 March 2024
レイテンシはドライブ システムの重要なパラメータです。実際の相電流とサンプリングされた電流との間の遅延は、電流ループの帯域幅に影響を及ぼし、さらにはシステムの応答時間と安定性にも影響を及ぼします。TMCS1123 の入力電流と出力電圧をわかりやすく示すために、10kHz、3A の方形波電流を TIDA-010937 に注入します。オシロスコープの連続モードを使って、50% 入力と 50% 出力の間の遅延をキャプチャします。
入力電流 50% から出力電圧 50% までのレイテンシを 図 4-12 に示します。グラフが示す値は 300ns となっています。電流プローブと電圧プローブの帯域幅の不一致によって、レイテンシが約 200ns オフセットしているので、TMCS1123 のレイテンシ合計は約 500ns です。