JAJU934 May 2024
Z 軸と X 軸の同時変換をトリガし、4kHz のサンプル レートで 4 つすべての 3D ホール エフェクト センサのデータを読み取るための SPI および nALERT 信号のタイミングを、図 3-6 に示します。
C2000 MCU などのホスト MCU は、4kHz のサンプル レートで 100ns 幅のアクティブ Low nAlert トリガ パルスを生成します。4 個の TMAG5170 はそれぞれ、ホール エフェクト センサの回転と統合を開始します。TMAG5170 は、シーケンス XZX をサンプリングおよび変換し、X 値の平均を計算します。A/D 変換が完了すると、C2000 MCU は個別のアクティブ Low チップ セレクト信号を使用して、4 つの TMAG5170 を順に読み出します。平均 X 軸および Z 軸データの実効サンプリングは、アクティブ Low のアラート トリガ パルスのほぼ 47.5µs 後に行われます。実効サンプル ポイントから SPI 転送が開始されるまでのレイテンシは、57.5µs 程度であり、4 チャネルのシーケンシャル SPI 転送は 15µs 後に完了します。したがって、SPI 転送を含む合計信号レイテンシは 72.5µs 程度となります。
リファレンスとして、10um の分解能を持つ Heidenhain LC415 EnDat2.2 リニア位置エンコーダを使用しました。C2000 MCU は、4 個の TMAG5170 の Z 軸と X 軸をサンプリングするのと同時に、LC415 EnDat2.2 エンコーダの位置を読み取ります。