JAJU934 May 2024
TMS320F280049C MCU の SPI は、10MHz SPI クロックと、32 ビット フレームをサポートするための連続する 2 つの 16 ビット SPI データ転送を備えたホストとして設定されています。シリアル クロックは、SPI 転送の前後で Low レベルに設定されています。SPI 受信データ (MISO) は SPI クロックの立ち上がりエッジ (SCLK) でラッチされ、送信データ (MOSI) はクロックの立ち下がりエッジで送信されます。
スタートアップ後に、TMAG5170 レジスタは通常の 32 ビット SDO 読み取りフレームを使用して設定されました。このリファレンス デザインで使用する N45 磁石を使用したデフォルト構成を、表 3-1 に示します。
レジスタ オフセット [HEX] | 値 [HEX] | 備考 |
---|---|---|
0h | 0130h | 平均化なし、検出磁気温度係数 0.12%/deg C (NdBFe)、アクティブ トリガ モード |
1h | 0345h | XZX チャネル イネーブル (疑似同時サンプリング)、Z 範囲 ±50mT、X 範囲 ±50mT |
2h | 0400h | nALERT パルス (立ち下がりエッジ) で変換開始 |
3h | 0000h | デフォルト |
4h | 7D83h | デフォルト |
5h | 7D83h | デフォルト |
6h | 7D83h | デフォルト |
7h | 6732h | デフォルト |
8h | 0040h | 読み取り専用 |
9h | 0058h | 読み取り専用 |
Ah | 0000h | 読み取り専用 |
Bh | 7FD0h | 読み取り専用 |
Ch | 4500h | 読み取り専用 |
Dh | 0000h | 読み取り専用 |
Eh | 0300h | 読み取り専用 |
Fh | 0040h | SPI 通信で CRC がイネーブル (デフォルト) |
10h | 0000h | Reset OSC カウンタ (デフォルト) |
11h | 0000h | デフォルト |
12h | 0000h | デフォルト |
13h | 0000h | 読み取り専用 |
14h | 0000h | 読み取り専用 |
TMAG5170 レジスタの構成が完了した後、各 TMAG5170 に対する書き込みコマンドで、特別な 32 ビット SDO フレームを設定します。このモードでは、Z 軸と X 軸の磁界強度、および CRC が単一の 32 ビット フレームで送信されるため、全体のレイテンシが短縮されます。
レジスタ オフセット [HEX] | 値 [HEX] | 備考 |
---|---|---|
2h | 0480h | nALERT パルス (立ち下がりエッジ) で変換開始。特別な 32 ビット SDO フレームをイネーブル (ビット 8 を設定) |
CORDIC を使用した絶対角度測定では、正確な角度を計算するために Z 軸と X 軸のセンサ データが必要です。単一の AD コンバータで、同じシグナル チェーンを使用して異なる時間に収集された磁界データは、角度計算に誤差を生じさせます。TMAG5170 は、疑似同時サンプリング データ収集モードを備えているため、この誤差を除去できます。図 3-5 に、XZX データを収集し、デュアル X サンプルから X データの平均を計算するための XZX チャネル モード (疑似同時サンプリング モード) の例を示します。この場合、X 軸の信号周波数が ADC サンプル レートよりも大幅に低いと仮定し、X および Z センサの平均データのタイムスタンプは同じになります。